仕掛け麻のストックを作ろう
コロナ禍で試合もなく、この1年は弓の型調整の時期が長く、あまり弦が切れませんでした。
これから、また麻弦を使っていく予定なので、仕掛け麻のストックを作っておこうと思いました。
市販の仕掛け用の麻を買われても良いと思います。
ただ、私は麻弦の切れ弦が山のようにあるので、それを使います。(下はまぐすねを作った時の写真、左のケースの中のものが切れ弦で、これ以上あります。)
麻弦を、一定の長さに切って、お湯でほぐして乾かしておきます。
写真撮り忘れていますが、弦を一定の長さに切った後、洗面器にお湯をはって、お湯の中で、撚りをほどいてくすねを落として乾燥させます。完全にはくすねがおちないこともありますが、ある程度お湯で落としておくと仕掛け麻が作りやすくなります。
写真には写っていませんが、後の写真の倍くらいの麻を、お湯でほぐしています。実はお湯の作業は5月にしていた作業です…。
まあ、この状態で、中仕掛けを作る前にさらにしごいて使えば良いのですが、事前にその状態までの麻を作っておけば非常に便利です。
で、今回、仕掛け麻を多めに作っておくことにしました
お湯でほぐした後の麻をしごいてきれいにしてきます。
定規などをつかっても良いのでしょうが、私は結局爪で麻をしごいています。
写真はかなりほぐれた後のものですが、ほぐす前半は残っているくすねや揃っていない線維をしごいて除いていくので、結構クズが出てきます。
撚れていない、繊維の整った、きれいな麻にしていきます。
マニアックな作業ですが、重さを測って一定の太さの中仕掛けができるようにする
ここからは、ただのマニアの作業なので、真似をする必要はありません。
他の誰かがこれをしているというのも聞いたこともありません。私が勝手にしている作業です。
以前、中仕掛けの記事で、私がこのしかけ麻を重さを測って調整していることを書きました。
できた仕掛け麻を結んで、スケールで測ります。
このスケールは矢の重さを測るように買ったものです。
そのままでは測りにくいので、小さい透明のプラスチック板を置いています。TAREボタンを押すとプラスチック板の重さを引いてゼロになります。
0.25gくらいになるようにしています。
これをしておくと、毎回一定の太さの仕掛けができるので便利です。
まとめて作っておくとあとで便利なので、今回たくさんストックを作っておきました。
あまり映っていませんが、右下のように、余分な麻がたくさん出てきます。
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麻で手がベタベタになった時にはクレンジングオイル!
さて、今回ご紹介したいのは、むしろこちら。
この、麻をしごく作業や、まぐすねをつくると、手にくすね(松脂)がついてベタベタします。
そんな時には、このクレンジングオイルが便利です。
このくすねのベタベタがなかなか落ちないので、以前ググって行き当たりました。
野球のロジンや、ハンドボール選手が使う松脂を落とす、という記事などを参考に行き当たりました。
普通の石鹸で手を洗っても全然ベタベタが落ちませんが、こちらで洗うときれいに落ちます。
お勧めです。
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以前書いた、中仕掛け作成の記事はこちらです。
弽(かけ)についたくすね(ギリ粉)を落とすには無水エタノールがお勧め
過去に、弽(かけ)についたくすねを落とす記事を書きました。
実は、クレンジングオイルの方を先に知っていて、かけのギリ粉を落とすときに、クレンジングオイルが使えないか真剣に考えていました。結局、かけの方は無水エタノールで落ち着きました。
今年は、この無水エタノールを少し薄めて(無水だと消毒効果が弱い)、手指消毒に使いました。
いろいろ持っていると、何かの役に立つときがありますね。