替弦の管理と弦巻の使い方、麻弦のこと

弦をよく切ります

麻弦を使っているので、弦がよく切れます。ここ3週は、毎週切れました。といっても、昨年の試合シーズンにたくさん作っていたものが、そろそろ切れるかなという頃合いなので、割と想定の範囲内でした。

慌てて弦を作成

今日の練習に使う弦が無かったのを思い出し、朝から慌てて作りました。麻弦を使っていると、弦によってたまに数本で切れる弦に当たります。高価な弦ですが、まあ、仕方ないかなと思っています。なので、私は替弦を作るとき、必ず複数本作るようにしています。今回は3本です。朝から3本弦輪を作って張っておきました。ちなみに、これは、メインに使う1張の弓用に3本作っています。今使っているのが21kgで、それに合わせて3本弦輪を作って、2本は違う18kgの2張の弓に張っています。

中仕掛けの作成

昼休みに家に帰った時に、中仕掛けを作りました。3本作るのですが、先日紹介したように、中仕掛けを作るのに時間はかけないので、仕掛けだけなら3本で20分くらいでしたでしょうか。今回は、皮についたくすねが足りなくなって、慌ててくすねを追加しましたが、それ以外は、0.25gの仕掛け麻もストックがあったのでスムーズでした。

替弦の管理について

 前回は中仕掛けの話でしたが、今回は替弦をどう管理しているかの紹介です。ただ、私がこうしている、というだけですので、こうしないといけないとかではないので、あくまでご参考までに。

 以前から、弦がいつ作ったものなか、銘柄と重さがどうだったかわからなくなることがよくあって、弦巻の奥の方の弦が、いったい、いつのだろう?と思いながら張ったりすることがありました。それが思いの他、昔に作ったもので、あっさり切れたり、といったこともありました。
 弦輪に直接書いたりしたこともありましたが、にじんだりしてうまく書けず、書いても読めないという感じでした。

マスキングテープに書いて巻く

そこで考えたのが、末弭側の弦輪にマスキングテープで書いて巻く方法です。

これがそのマスキングテープです。細めの油性ペンで書きます。

まず、長すぎる弦を切ります。これをそのままにしておくと審査で減点されたり、講習会で注意されます。

ここに、作成日と弦の銘柄を書いたマスキングテープを巻いていきます。

時期によっては、どの弓用の弦かも書きます(今はこの重さの弦は21kg用1種類だけなので、今回はどの弓用かは書いていません)

こうすることで、切った弦の赤い部分がほどけることも防げるし、弦巻に入れた後、全部出さなくても、先だけみるだけで、弦の種類と、作成日が分かります。

ついでに、弦巻への弦の納め方

2本は、弦巻に入れるので、ついでに動画を撮りました。弦巻の使い方の紹介です。ちょっと単純な内容ですが、学生さんとか、初心の方で弦巻の使い方が間違っているのを見たことがあるので紹介です。

【弓道】弦巻の使い方(1:10)

弦巻は、本弭側からいれていきます。弦巻に対して、弦をまっすぐ入れていきます。

グルグル巻くと、弦のよりがおかしくなって緩んだりしてしまうので、真っすぐ巻きます。

また、弦巻から出すときは、末弭側の弦輪をひっかけて真っすぐ引き出すとねじれないで引き出せます。麻弦だと、よりが戻ったりすると切れやすかったりするので、この方法でないとだめです。

審査や試合のとき、係の人はこのように弦をはるので、必ず赤い末弭側の弦輪が、弦巻の表層側に来ているように収納しておく必要があります。

弦が切れるのは嬉しい

 にべ弓を使っているので、弦が切れると、弓の裏反りがもどり、その後弓が冴えます。なので、私は弦が切れると嬉しく感じます。合成素材の弓ではその味わいが感じられないので、切れることに感動は無いと思いますが、こういった弓の味わいもあるので、個人的には、是非、機会があれば、にべ弓、麻弦の使用をお勧めします。

 お値段も高いし、入手も困難で、手の内も良くないといけないので、敷居が高いかと思いますが、私はまだまだ十分ではないですが、にべ弓のおかげで実力以上の審査も受かったと思っていますし、手の内も上達したと思っていますので、称号以上の方、称号をねらっている方にはお勧めです。

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