弽(ゆがけ)の汚れを落としたい
弓道をしていると、どうしてもかけの汚れが気になります。
四つがけに変更したときに、師範にかけを見せたとき、かけが結構汚れていたので、師範に「拭けばきれいになるよ」と言われ恥ずかしい思いをしたのですが、実際には普通に拭いてもきれいにならず、いろいろ考えていました。
(使用開始当時の四つかけ:【弓道】四つがけの取り矢がしっかりできるようになるのに1年かかった話)
以前、ベタベタになったギリ粉を無水エタノールできれいにした記事を書きました。
この時は、実際の帽子にあたる中指の内側のギリ粉を落とすのが目的でした。
今回は、捻皮の汚れを落とせないか試しました。
スエード靴用の汚れ落とし
かけに似た素材として、スエード生地というのが近そうなので、スエード用の靴の靴磨きと汚れ落としを買ってみました。
汚れ落としのブラシ
こちらで、擦ってみましたが、いっこうにきれいになりませんでした。
消しゴムタイプの汚れ落とし
こちらは消しゴムタイプの汚れ落としです。
消しゴムというよりは、やすりですね。少し削って汚れを落とすイメージです。
しかし、こちらもまったくきれいになりませんでした。
やっぱり無水エタノール
以前使った無水エタノールを使ってみます。
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普通にドラッグストアで買えます。
ちなみに、無水エタノールはそのままでは殺菌効果は無く、少し薄めないと殺菌効果は出ません。
かけをきれいにする場合は、薄めずにこのまま使います。
綿棒で汚れを落としていく
違いが分かるように、最初は半分だけ無水エタノールで汚れを落としてみました。
結果的には、これが最後に痕が残るので、全部いっぺんに汚れを落とした方が良いかもしれません。
(途中経過の写真)
汚れは結構落ちる、乾くとよりきれいに
以前の記事で紹介済みですが、やはりギリ粉の汚れは無水エタノールだとよく落ちます。
濡れている間はわかりにくいですが、乾くとかなりきれいになっています。
何回か繰り返しました
綿棒に汚れが付く間は汚れは落ちます。
綿棒が汚れなくなったら、それ以上はきれいにならないようです。
なので、綿棒が汚れなくなった時点での捻皮の色はそれが限界のようです。
その後で、ブラシや消しゴムをかけましたが、一緒でした。
乾く間に他の場所の汚れ落とし
無水エタノールは比較的すぐ乾くので、それを待つ間、他の場所の汚れを落とします。
帽子の内側、弦枕や腹皮の汚れを落としました。
前半半分はかなりきれいに、後半へ
前半部が終了しました。かなりきれいになりました。
後半の汚れが強い方をきれいにしていきます。
無水エタノールを浸して、綿棒で汚れを落としていきます。
ギリ粉での汚れが強いので、汚れは落ちますが、汚れが拡がっていくような感じもあります。
前半部との境目がかなり目立つので、目立たなくなるように境目にもエタノールを拡げていきました。
1回では汚れが落ち切らないので、何回か繰り返しました。
乾く間に他の場所の汚れ落とし2
今度は中指の汚れを落としました。この場所は以前もしていますが、今回は周囲の汚れだけ落として、引くときに影響する帽子が当たる部分はほとんどいじりませんでした。
捻皮部の汚れ落とし終了
何回か無水エタノール綿棒の汚れ落としを繰り返して、乾くと完成です。
汚れを落とす前と比較すると、かなりきれいになったと思います。
弦枕や指もきれいになりました。
四つがけもきれいに
ここまでは、2011年から2017年まで使っていた三つがけをきれいにした紹介です。審査にも2回受かったかけです。
その後、範士の先生にすすめられて四つがけに変更、当時は新品でしたが、次第に汚れてきました。なので、四つがけもきれいにしてみました。
2017年購入当時
今(2021年)(T_T)
実は、うまくいかなかった場合に備えて、いきなり今使っている四つがけをきれいにせずに、三つかけから試してみました。うまくいったので、こちらも同様にきれいにしていきます。
どうしても、少し色が残りますね。もっと早くきれいにすれば良かったです。
竹林がけで、小紐があって、そこも汚れているので落としました。
汚れ落としをしてみた感想
実際にしてみた感想としては、ある程度きれいになりますが、汚れが強いところは色が残る印象です。
なので、あまり汚れがひどくならないうちにこまめにきれいにするのが良いと思いました。
参考になれば幸いですが、あくまで、私個人の自己流のかけの手入れなので、実際に試される場合は自己責任でお願いします。私自身は、実際にきれいにしたあと、問題なく使えていますが、エタノールによる皮の傷みなどが、どの程度あるかは、まだわかりません。
動画も作りましたので、もしよろしければご覧ください。
【弓道】かけをきれいにしてみた(YouTubeへのリンク)