3月は桃の節句ですね。先日は、昔作った雛人形を置く台を作成した記事をアップしました。
雛人形を飾る台を作る 。鬼目ナットとハンガーボルト使用。初期の作品
この雛人形台ですが、個人的には気に入っているのですが、家族には不評です。年に 二回の出番なのですが、実はボルトを止めるのが20箇所あります。5分は無理ですが、電動ドライバを使って、10分強あれば組み立てられます。ですが、面倒くさいと不評でした。
床の間に雛人形を置く台を折りたたみ式に改造します。
前の作品より簡単に組み立てられる台の方が良いとの要望だったので、今年は新しい設計を考えました。
私は過去に、折り畳みの出前返却台を作っています。
これの、もとの発想は、こういう市販の棚でした。
なので、このタイプの設計に作り替えることにしました。
ただ、この設計の 難しい所は、 横側の足(横板)を広げた時に止める構造が作りにくい事です。出前返却台の時に、キャッチを使って無惨に失敗して、オーディオ金具を使った設計に変えています。
ちなみに、山善社の方はキャッチを使ってますね。たぶんこれを見て真似しようとしたのだと思います。今、見返すと、すこし奥まって取り付けて、天板側に穴をあけているようですね。なるほど。不二貿易社の方は、間に木材をかましていますが、これだと天板との接地面が少なくなるので、私はやめました(あと、出前台は9mm厚の板でつくったので、この加工をすると接地面が4.5mmになるのであきらめています。今回はできたかもしれませんね。)
横板を止める構造をどうするか。ドアの折戸用金具を発見。
前回は食器が乗りさえすればいいと思っていたのでオーディオ金具でも良かったのですが今度は雛人形です。しっかりとした構造が必要です。
これは、前回の出前台の写真です。
そこで、こういう工夫をいろいろ考えるのが好きなので、ホームセンターを歩き回って、調度良い金具を探し当てました!
これは、折戸用の金具です。
オーディオ金具に比べれば、存在感が違います。
この折戸用の金具は、バネも強く、天板に刺さる突起部分もしっかりあります。問題は、完全に引っ込まない事ですが、ここは穴を深くして、上面と突起の上面を合わせれば 行けそうです。
木材の切り出し
さて、例によって木材を切り出します。それと、今回の金具類です。
前回の出前返却台の経験があるので早いものです。こんどは1×4のSPF材を使いました。あと、多少流用した木材もあります。天板は前回のを分解して流用です。あんまりお値段かけずに行けそうです。この時、実は部品が不足していたのですが気づいていませんでした。
折戸金具を取り付ける加工
前回の出前台ではこんな加工をしています。
板幅が、金具よりも細いので、その部分を厚くしてから金具をはめるという構造です。
今回折戸パーツをはめる穴は、つばの部分も計算して、大きい穴をあけて、そのあと小さい穴をあけています。
この金具が入ります。
SPF材に下穴を(たくさん)あける
さて、1×4のSPF材を横から止めるには、ネジが届かないので、8mmのドリルで下穴を開けます。ただ、いつものダボ穴用のものでは到底長さが足りないので、普通のドリルで開けていきます。
横からネジ止めする予定のところにすべて開けていきます。結構あります。
さて、ネジを止めるためにはさらに細い下穴をあけないといけません。
これは、こういう時用の長いドリルです。
SPF材を貫通させて、ネジを止めやすくします。
木材のネジ止めをしていきます。
さて、出前台の時に失敗しているので、ここは、しっかりクランプで固定して、水平にきっちりなるように、板をあてています。
先ほどの長いドリルを使って、横に渡す木材へネジ穴を開けます。
今回はネジは60mmと45mmのコースレッドを使って止めています。写真取り忘れました。
反対側もしっかりクランプで固定して、ネジ固定していきます。2枚の横板できました。
背板も水平が大事です。しっかり固定してネジ止めします。作業台に乗りきらななくてちょっと苦労しました。
蝶番をとめる場所がいるので、さらに板を固定していきます。これは上部になるのですが、外側から下穴をあけているので、外側から地面水平向きにネジを止めています。
1か所は地面に垂直に打ちたいので、木材をたてて固定してネジ固定しました。
ということで、木材のネジ止めできました。部品足りていないの気づいていないです。
蝶番固定の前に
さて、頂板固定の前に、出前台の反省を生かして、急遽設計を変更することにしました。
もともと、上の写真の状態で、180度で蝶番を固定していたのですが、180度に開く必要がありません。なので、今回は90度で蝶番を固定をすることにしました。
ただ、そうなると、横板が板の厚さ分内側に着くので、中央で干渉します。なので、横板を切り詰めることにしました。
横板2枚を合わせて、板の厚さ分カットします。お得意の丸鋸直線切り治具の出番です。本当に便利です。
蝶番固定
さて、ここも出前台でいい加減にしてしまうとだめなことが分かっているので、しっかり固定してから蝶番をつけます。ただ、180度固定より、90度固定の方が楽です。
90度に立てた状態で、ネジ固定します。
両側の頂板固定後です。いい感じで、仕上がりました。水平も大丈夫そうです。
天板の固定
天板の固定の前に、忘れていた部品です。天板と頂板があたるところに、もう1枚、横板と同じ厚さの木材が必要でした。急遽継ぎ足して間に合わせました。右側は目材がなくて半分のものを2枚使っています。
天板の固定はこんな感じです。こちらも90度で固定しています。
折戸用金具の加工
いよいよ折戸用金具を取り付けます。
金具を付ける位置がわかるように、横板の開ききったところに印をしています。
昔の鬼目ナットの痕があります。
折戸用金具を取り付けていきます。
押し込むと、出っ張らず、水平になるようにできています。
今回の折戸用金具はバネが強いので、このように、浮いてくれたので、直接穴をあける場所の印ができます。
印がつけれました。
今度は穴を開けます。
ダボ用の8mmのドリルがちょうど良いのでこれで開けます。
両方とも開けます。
うまくはまりました。写真では隠れてわかりませんが…
ひとまず完成しました!もう一工夫、プラ板貼り
実際に置いてみます。
良い感じです。
さて、折りたためないと意味がないので、折りたたみます。
ちゃんと折りたためて、奥に立てかけれます。
さて、出前台の時に、この折戸金具で困った事が起こりました。
そう、突起のところが木を削って動かしにくくなるのです。
今回も傷がついています。今は開閉に支障はありませんが、このまま使っていくと溝ができて開けづらくなっていきます。
なので、今回も以前したような、プラ板を貼る加工をします。
前回はネジでとめましたが、今回はタッカーを使います。
プラ板を、貼っていきます。
前回は、全部外して背板の蝶番のネジの下にまで貼りましたが、今回は、金具の突起が当たる齲ところだけにしてみました。
いい感じで貼れました。
改めて完成!
完成しました。
実際に雛人形も飾ってみます。
下にあるのは別の時に作ったワンちゃん除けの柵です・
変わった金具を使ったDIY
DIYが好きで、こんなブログを始めたわけですが、今回のように、本来の用途でない金具をアイデアで流用したりしてDIYするのが好きです。
また、いろいろと紹介してみたいと思います。
床の間の利用の話
さて、少し弓の話になりますが、2018年はとても暑かったですね。
一応弓の収納は、土間収納に頑張ってつくったのですが、
昨年は暑すぎて、ここに竹弓をおけなくなってしまい、急遽、床の間に弓を置くことにしました。
床の間にくぎを使いたくなかったので、2×4のSPF材をつかって上下に柱をたて、ツッパリ棒をかまして、簡易弓立を作りました。で、ワンちゃんが入って来ないように柵を作ったのです。
夏が過ぎて、冬がすぎて、今回3月になってしまったので、雛人形を飾らないといけないので、弓たちは元の場所に戻ってもらって、棚も作り変えたという流れでした。忙しくて棚ができたのは3月2日でしたが…。
なかなか更新できませんが、また、弓道や、DIY関連の記事をアップしていこうと思います。