屋内で巻藁を引ける自宅を建てよう!自宅巻藁場物語③ ついに完成!

巻藁道場付きの家を建てよう!

弓道家だといつかは自分の道場を持ってみたいという夢があるかと思います。道場は難しくても、巻藁は家で練習出来たら、、、なんて思うこともありますね。2012年に家を建てたのですが、その時に、「家の中で巻き藁がひけるようにしたい」というのが密かな目標でした。そこから、設計をいろいろ考えて、自宅巻藁場を作ろうとがんばりました。その経過をご紹介します。第3弾です。

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自宅巻藁場物語① 設計編
自宅巻藁場物語② DIY編
自宅巻藁場物語③ ついに完成
自宅巻藁場物語④ 巻藁台の扉編
自宅巻藁場物語⑤ 弓置き場の扉編
自宅巻藁場物語⑥ 巻藁に的の写真を貼り付ける
自宅巻藁場物語⑦ 弓座を取り付ける
自宅巻藁場物語⑧弓立て、弦かけ、弦ひっかけ棒
自宅巻藁場物語⑨ 弓の強さを量る機械の取り付け

タイヤをつける

さて、上の方ができあがってきたら、今度は下の部分の加工です。
巻藁台がスムーズに出てくるには、足の部分のタイヤもスムーズである必要があります。もともと全方向性のタイヤがついていましたが、ここは直線にしか動かないタイヤの方が良いです。

今回はこの50mmのタイヤを買いました。このタイヤであれば、大工さんが付けてくれていたタイヤとは違い、一方向だけの移動ですので、スムーズに動きそうです。スライドレールをかったモノタロウさんで買いました(写真はちがうサイトです)。

モノタロウさんのサイト仕様表あり

仕様をみると、このタイヤは取り付け高さが65mmですので、それを逆算して、元々の大きな外側の縦板の下部をカットします。

タイヤの取り付け

過去作品で制作中の写真が無いので、今回ブログ用に撮った写真ですが、写真のようにタイヤを取り付けています。外側2か所では、巻藁の重さを耐えきれないと思ったので、3か所つけています。ちなみに、外側の2か所は固定できるタイプのタイヤを選びました。もう忘れていましたが、外側2か所はスペーサーが入っていますね。たぶん製作中にうまく水平が取れなかったのだと思います。

タイヤ部、実際に装着したところ

タイヤが付いている横板をしっかり固定するために四角の補強材をつけています。ちょうど、棚の下部にスペースがあたので、そこにきれいに収まるように付けました。きれいに収まっています。

巻藁を乗せる横板を固定していく

横板にスライドレールがうまく取り付けられて、タイヤの加工も終わったら、今度は横板を縦板に固定します。引き出したりするときに負荷がかかるので、横の板がしっかり固定されていないといけないので、L字金具を上下3か所ずつ固定しています。下側の後方は別の記事で書きますが、扉がつくため、小さめの金具にしています。

横板の固定
横板の固定

横板の固定を下の方から見ています。しっかり固定したいのでかなり長いL字金具で止めています。また、よくみてもらうとわかるかと思いますが、壁にぴったり収まるように、金具が飛び出ないように金具の分、トリマーで掘っています。

横板の固定

こちらは上から見たものですが、上からもL字金具で固定しています。途中の写真が無いので、板に隠れています。金具で固定した後、スライドレールに藁がおちて詰まらないようにするためにさらに1枚前に長い板を貼って固定しています。

いよいよ最後の加工

巻藁台にも後ろに壁を作成

さらに、巻藁台自身にも後ろの壁が欲しいので、後の壁を固定しました。

取っ手もつけます。

取っ手もかなり探して、折りたためてカッコいいのを選びました。

THA-228 フォールディング取手

例によって、モノタロウさんでしか手に入らないので、モノタロウさんで買いました。

モノタロウ 栃木屋フォールディング取手

取っ手 寝かせた状態
取っ手 起こした状態

 

ネジ穴もたくさんあるので、すべて、ダボで埋めて、サンダーをかけてきれいにしていきます。かなり頑丈に作ったので、ネジ穴もいっぱいでした。

 

ダボを埋めている写真

移動式巻藁台の動く部分が完成

巻藁台動く部分完成
巻藁台動く部分完成

 

かなりたくさんの加工を経て、なんとか巻藁台の動く部分が完成です。うまくはまるでしょうか…。

実際にスライドレールにはめる作業

レールをはめる

なんか、いろいろ写っていてすみません。これはレールが外れている状態です。ここで、スライドレールをはめていって、うまくいけば、移動式巻藁台の完成です。うまくいくでしょうか…。

結果は…。



自宅巻藁場物語 移動式巻藁台完成!ビフォーアフター風
(Youtubeへのリンク)

こんな風に、移動式巻藁台が完成しました。できあがりは、簡単そうですが、ここまで作るのはかなり大変でした。これで、念願の自宅巻藁場が完成しました。

移動式巻藁台完成 遠景
移動式巻藁台完成 近景

 

引き出した状態です。5cm飛び出して、ちょうど引くときに巻藁の真ん中が体の真ん中に来るようになります。

移動式巻藁台完成 動かし中
移動式巻藁台完成 閉じた状態

閉じている段階の写真と、閉め切った状態の写真です。収納すれば、とてもきれいに収まっています。

移動式巻藁台完成 閉じた状態 正面から

閉じた状態を正面から見ます。しっかりと土間収納に行く通路が確保されています。

移動式巻藁台完成 内側から

内側からみるとこんな感じです。スライドレールが良い感じについています。後の壁もしっかりできています。巻藁のナイロンバンドは、巻藁が緩くなったので補強に巻いています。

巻藁場 離れ

実際に引けるようになりました。引いてみた動画は最後に載せています。

自宅巻藁場ができて、新たな物語へ

これで、なんとか屋内での巻藁ができるようになりました。 移動式巻藁台を設置しての、自宅巻藁場、ひとまず完成し、作るまでの物語は一旦終わりました。そして、これは、2012年の作品です。あれから6年経ちました。仕事が忙しいので、毎日引いたりはできませんが、試合前、審査前には、夜遅く帰宅した後も、朝早く引く事もできました。工務店さんは、家ができたときには、日本一を目指して頑張ってください、と言ってくれました。日本一なんて無理ですが、この自宅巻藁場ができてから、頑張って練習して、中央審査に2回受かったので、がんばって作った甲斐はあったと思います。自宅巻藁場の物語はこれからも続いて行きます。

と、かっこつけてみましたが、実際のところ、時間、天気、季節関係なく引けるのは、かなり重宝します。家族が寝てても、ドアを閉めれば遮断できるので、全然気にせず引けます。スペース的に素引きもらくらく。何よりスライドレールで気軽に巻藁が出てくるのが良いです。気合い入れて作った巻藁台なので、愛着があるのも、巻藁を引こうと思うきっかけになりますね。あまり、参考になる人はいないかもしれませんが、作ってて楽しくて、作ってからも有効利用できているので、過程を紹介させていただきました。
 他にも、巻藁場にまつわるDIYはいろいろあるので、スピンオフの自宅巻藁場物語はまだまだ続きます(^^♪

せっかくなので引いてみた動画も一緒に。

斜め前方から見ている動画の、後の白い棒は、矢の水平を見るためです。正面の分は、洗濯機と目覚まし時計の音がうるさくてすみません。レインコートは逆光予防です。

自宅巻藁場 巻藁を引く1

自宅巻藁場 巻藁を引く2

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