弓道とDIY

かけがギリ粉でベタついて離れない!無水エタノールでギリ粉を落とす!

今回は弓道関連です。2018年8月の話です。娘が高校で弓道をしていますが、「かけがベタついて離れられなかった」と言ってきました。今年は猛暑で、かけのギリ粉がベタついて離れなくなってしまったとのことです。

真っ黒になっているかけのギリ粉、どうする?

かけがギリ粉でベタベタ

娘の使っているかけは、かなり古いもののお下がりで、指が積年のギリ粉が固まって、黒くなっています。よくこうなっているかけ、見かけますね。通常はこのままでも引けなくはないですが、今年のような猛暑でこれが溶け気味だと、かなりベタついて、大人でも上手に離れません。でも、このギリ粉、どうします?

いくつか知り合いの方に聞いてみましたが

・紙やすりで削る

・皮をもう一枚貼る

まあ対応するとしたら、やっぱりそんな感じですよね。ちなみに、知り合いのかけ師の方に聞いたら

・指を取り換える

と言われました。いや、それは無理。

なんか方法がないか、ググってみました。いろいろとみなさん工夫しているようですが、かけを洗う、という強者のブログなども拝見しました。ですが、なかなかしっくりした答えがありませんでした。

ギリ粉を落とすには松脂を処理できないといけません。私は手についたくすねを落とすのに昔ググって、いきついたのがクレンジングオイルでした。でもクレンジングオイルをかけに使うのはちょっと気が引けます。やっぱり紙やすりか、と思っていましたが、いろいろ探して行きついたのが「無水エタノールで洗う」というものでした。消毒用アルコールは90%で水分が入っているそうですが、クリーニング用は99.9%で水が入っていないそうです。消毒効果は無水アルコールの方が返って落ちるそうです。でも、消毒効果はいらなくて、汚れが落ちるのが今回の目的ですのでこちらでOKです。水に弱いものにも使えるそうです。

たぶんドラッグストアで売っていると思うのですが、日中にドラッグストアに行ける時間に帰宅できないし、娘はすぐにでも直さないとこのまま離れがでないので、ここは楽天さんに頼みました。

無水エタノールで黒くなったギリ粉を落とす!

というわけで、無水エタノールです。上に映っている小皿に少量のせて綿棒で落としてみることにしました。失敗したら…とも思いますが、まあ古いかけだし、なんとかしないといけない状況なので、やってみよう。ということで始めました。

まず中指をやってみました。写真のように綿棒にエタノールを浸して、叩くようにギリ粉を落とします。するとどうでしょう!結構きれいに落ちてくれます。

見てもらうと、塊になっているギリ粉が溶けて、剥がれる感じになっているのがわかるかと思います。ギリ粉が厚みをもって、皮に着いている感じなのを、溶かしてはがしていく感じで、結構気持ちよく塊のギリ粉が落ちていきます。

だんだん中央側も処理していって、

一本終わりました。さすがの無水エタノールで、結構すぐ乾きます

次に、人差し指にかかります。

人差し指の真っ黒になっているギリ粉も無水エタノール綿棒で落としていきます。結構いい感じです。

ブラッシング処理をして、仕上がりです。少し映っているのはワイヤブラシです。これは、かけをきれいにするのにググった時にであった「スェードの靴をきれいにする方法」で見つけた記事からヒントを得て、やってみました。かなりいい感じにできあがり、当初のようなベタつきは全くなくなりました。見た目まったくきれいという感じには仕上がりませんでしたが、真っ黒の時よりはるかにましです。実際に手を入れ見ると、ギリ粉は全く効いていなくて、サラサラで、すべりだけは新品みたいになりました。ギリ粉をしっかりつけないといけない感じです。でも、この夏はこれくらいベースがサラサラの方がギリ粉調整しやすいと思いました。

所要時間は、23:03スタートの23:49仕上がり、46分でした。

翌日から娘は使っていますが、離れるようになったと言ってました。めでたし、めでたし。

 

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