かけを何に入れて持ち運んでいますか?
弓道のかけ(弽、ゆがけ)ですが、弓道をしている中で、最も変えの効かない、かけがえのないもの、ではないでしょうか(かけがえのない、という言葉の語源は諸説あるようですが…)。
かけだけは、人のものを借りたりして引くのは難しく、また、買ったすぐには使いこなせず、時間をかけて、自分に合わせていくものだと思います。なので、かけが移動中に破損したりすると大変なので、保護できる容器に入れて持ち運んでいます。
最終的には最後の写真の保存容器が良さそうでした!
かけを入れるふくさやかけ袋
袱紗(ふくさ)状のかけ入れ
容器については後で触れますが、一般的には、袱紗(ふくさ)状のゆがけ入れに包んでおられる方が多いのではないでしょうか。
私も頂き物ですが、持っています。記念品として頂いたものです。
手拭い等でくるんでからこのかけ入れにいれる場合もあります。
弓具店でも購入できます。
かけ袋
巾着状になっているかけ袋も多いですね。
学校名を入れたりして、揃えたりすることもあるようです。
(ネット上では名前を入れたかけ袋のサービスが検索できなかったので、弓具店のサービスのようですね)
袱紗状のかけ入れや、かけ袋は、手作りされて売っておられる方もおられますね。
きれいな柄の布を使っておられて非常にきれいです。
弓道 かけ袋 かけ入れ ハンドメイドの中古/未使用品 – メルカリ
壊れないように容器に入れる場合
私は高校時代から、上記のような袱紗やかけ袋ではなく、容器に入れていました。
高校の部員全員がそのように保管していたので、そこから始まっています。
道場の先生は、今は袱紗に入れておられますが、学生時代、そのままカバンに入れていたらかけの帽子(親指の固いところ)が割れてしまったことがあり、学生時代は容器に入れて運んでいたとおっしゃっていました。
海苔の缶
高校時代は、先輩に、海苔の缶を用意するように言われ、それを使っていました。この缶は2代目で大学時代に主に使っていました。
意外にかけにフィットする海苔缶はそんなになく、いまでも残しています。
缶は密閉性も高く、乾燥材との相性も良いです。
かけを買ったときの箱
かけを買ったときの箱もありますが、サイズはバッチリですが、強度や密閉性には疑問がのこり、これに入れてずっと持ち運ぶのには適さないと思われます。
販売されているかけ入れもいろいろ
さて、頑丈なかけ入れの場合ですが、検索するといろいろでてきます。
網細工のかけ入れ
個人的には、好きなのはこちらです。
もう売り切れていますが、もし売っていたら買いたいです。
矢筒のようなかけ入れ
最近では矢筒と同等の素材のものが出ています。
少し大きさが大きい印象です。あと、ファスナー部が布なので、密閉性はなさそうです。
かけ入れとは関係無いですが、私はこちらの中矢筒を持っていますが、中矢筒にしては、珍しい柄物の矢筒です。
桐のかけ入れ①
総桐のかけ入れです
重量が気になるのと、湿気対策には良さそうですが、密閉性はあっても木製なので、乾燥剤との相性は悩ましいですね。
桐のかけ入れ②
こちらは桐の八角のかけ入れですね。なかなか高価です(8800円)。
ノリの缶と同じサイズ感のような感じで、大きさ的には良い感じがします。
写真が貼れないのでリンクだけで。
レビューもの評価も高く、良いクチコミが書かれています。
料金追加でサイズ変更も可能なようです。
①と同じで、木製であることをどう考えるかですが…
かけ入れに流用できる保存容器はあるか
現在使っているもの、サイズは良いが密閉性は弱い
さて、現在使っているのは100均の箸入れとして売られてるものです。
サイズはぴったりで、社会人後半からはこれが主になっています。
100均で、見た目も良いわけではなく、カバーや袋をつくりたいなあと思いながら過ごしていました。
ただ、真夏の汗をかく時期に練習した時だけは、乾燥が追いつきません。
その場合は密閉のビニール袋に入れて、乾燥させます。
その上で、箸入れの容器に入れているので、なんだかなあ、と思っていました。
なので、もう少し良い容器がないか検討したいと思っていました。
夏場に隣県の先生が、密閉容器に入れておられるのを見て、その容器についてお聞きしましたが、メーカーとかはわからず「パスタケース」です。というお返事だけいただけました。
保存容器をいろいろ試す
①パスタケース
パスタケースもいろいろありましたが、サイズを調べてみて、こちらを購入してみました。
かけは入りますが、少し重く、なんとも大きい感じがします。
もっと軽くて、安っぽいものかと思っていましたが、どうして素材も肉厚でなかなか存在感でした。
本命のつもりでしたが、ハズレでした。これに丁度入るかけ袋を作ろうと妄想していましたが、残念でした。
②縦長密閉容器プッシュタイプ
縦長密閉容器はいろいろありますが、サイズをみて、こちらを購入してみました。
8cm角のものと11cm角のものがありましたが、8cm角のものを買ったところ、見事に失敗しました。
入りません…。高さは合っています。乾燥剤使わなくても入りませんでした…。
これの11cm角のは候補に挙がるのですが、実は欠点がありました。
このような押したりレバーで少し中を陰圧にするタイプの密閉容器は、実は強い力で引っ張ると蓋が外れます。
本来は中央のボタンをプッシュして開けるのですが、強く引っ張るとそのままでも外れてしまいます。
なので、あまりしっかりと蓋ができないので、持ち運びには向きません。
あくまで食品などの保存用ですね。
8cmサイズ
11cmサイズ
こちらはレバーロックタイプ
このタイプもホームセンターでみましたが、同様に引っ張ると外れてしまいました。
このタイプもあまりふさわしくありません。
③横長密閉容器ロックタイプ
現在の箸入れと同じタイプの形状で、しっかりと密閉できるタイプです。
なかなか良い感じです。少し、箸入れより大きいのですが、悪くないです。
サイズは良い感じです。
④縦長密閉容器ロックタイプ
②と同じような縦長ですが、上部がしっかりロックできるタイプです。
円形ではなく、四角の形状をしています。
これもなかなか良い感じです。縦に収納できるのが良いですね。
持った感じが軽いのも良い感じです。
上部がこのタイプの密閉ができて、縦長の容器はほとんどありませんでした。
縦型としてはかなり良さそうです。
4タイプのどれが良いか検討
重さを量ってみました。
②はサイズが入らないので参考ですが、①、③は少し重く、④が軽かったです。
③は実際の重さほどそんなに重いとっ感じなかたので、③は個人的にはありです。
①パスタケース 364g
②縦長密閉容器プッシュタイプ
205g(かけが入らないので参考)
③横長密閉ケース
359g
④縦長密閉ケース
228g
参考:箸ケース 145g 軽い!
参考:のり缶 134g これも軽い
結局③と④のどちらかがよい感じだったのですが、縦に入れている方が、私のかけなどを入れている鞄には丁度良いので、縦の保存容器を採用することにしました。
後日、これを入れる巾着袋を作成しようと思っています。
ということで、かけを保存する容器の考察でした。
勉強代がかかりましたが、気に入ったものが手に入って良かったです。
参考になれば幸いです。