2021年3月30日 タイトル変更、追記しました
他のデザインの飾り籐は作れないか
さて、前記事で飾り籐の作り方を紹介しました。
以前から、飾り籐で、オリジナルのデザインが作れないかなと思っていました。
普通の丸籐(ラタン)細工ならいろんな工夫ができそうですが、皮籐の細工ではデザインが限られますね。
頭の中ではできそうだと考えていてもなかなか実際には作ってみれなかったのですが、ずいぶん前から構想はあって、今回思い切って作ってみたら思いの他あっさり作れましたので紹介です。たぶん、初見だと思うのですが、どこかで見たものの印象が残っていて、これに行きついたのかもしれません。もし、既出だったらすみません。
今回考えたデザイン
皮籐の巻き方で、アレンジできるのは、どこかで円板状のパーツを作ること、また交差させることで変化をつけれます。
今回は、円板状のパーツの上を籐が交差するデザインを考えました。
完成形がこちら
これ、交差する籐は2本ですが、3本でも作れると思います。4本だと円盤パーツが隠れてしまうような気がします。
前回紹介した飾り籐のタイプ2とタイプ3の合わせ技ですね。
作り方
さっそく作り方を紹介します。
長さは200cmで作り始めました。
先端を細くします。
例によって、先端を細くして巻き始めます。
4周ほど巻いて斜め下に
前回紹介したタイプ2よりも、少なめに籐を巻いて、後半に交差させる籐を巻くために、籐2本分(以上)の隙間を開けて、斜め下に巻きます。
背面を通した後、中央で折り返します。
折り返したところに籐を通して、円板状のパーツの起点を作ります。
前記事のタイプ2と同じです。
巻き続けて円板状パーツを作成します
円盤状のパーツの下を通して、背面を1周します。
表側にもどってきたところで、交差に入ります。
円盤状のパーツの真ん中できれいに交差するように位置を考えて斜め上に籐を巻きます。
背面をまっすぐ巻いて、今度は籐を交差させて斜め下に巻きます。
また、背面を通して斜め上に巻いていきます。
背面を通して、斜め下に巻きます。
これで、2本の籐の交差が円板状のパーツの上でできました。
残りの部分の籐を巻いていきます。
最後の先を細くして留めます。
この時、削りすぎて、側面に籐の端が来てしまいました。
籐に通して引っ張ったら切れてしまったのですが、きれいに切れたので良しとします。
ボンドを上から少し塗っています。
完成しました。
ということで、輪に籐が交叉するデザインの飾り籐の作成でした。
4種類を並べてみました
気に入ったデザインの飾り籐を作ってみるのはいかがでしょうか。
試作品は一杯
DIYerなので、こういう自分でアイデアを絞って作成するのが好きですね。
試作品はクラフトテープ(を1本に割いたもの)で作っていました。
ずっと、今回紹介したデザインを考えていたのですが、今回ブログを書くにあたり、円盤状の部分はいくつも作れることが可能であると気付いたので、他にも試作してみました。
円の組合せならなんとかなりそうなので、円3つの「だんご」とか、円5つの「梅」なんかも考えてみました。
飾り籐「梅」を作ってみました
で、そのうち新しく考えた1個を実際に作ってみました。
弓具店で買う飾り籐だと、ちょっと太いので、amazonで1mmの皮籐を買って使ってみました。
なので、ちょっと色が最初からくすんでいます。(悔しいのでニス塗りました)
いかがでしょうか。遠目にみたら、梅、に見えますでしょうか。
しかし、これはかなり難しかったです。
また飾り籐にするにはちょっと上下の幅が広すぎるので、もう少し上下がぎゅっと締まったほうが良さそうです。
たぶん円板状のパーツは重なっても良いと思うので、少し重ねれば上下を狭くできそうです。
本当は中央にも小さな円をつくって、本当の家紋の「梅」のデザイン的になればと思いましたがちょっと難しかったです。
ちなみに、この弓は、すでに笄がでて修理に出していない師範に頂いた古い古い弓です(矢摺り籐の年季がすごいですね)。
以上、オリジナルデザインの飾り籐の作成でした。
動画も作ってみました。参考になれば幸いです。
追記:オリジナルではありませんでした。すみません。
先日、別のところで、同じ飾り籐を見かけました。
あきらかに、私が作った籐より古いものです。すでに考えていた人がいたんですね。オリジナルと言ってすみません。タイトル訂正しました。