先日弓座の作成の記事を書きましたが、それの続きです。
国体選手になってこの3月に大学を卒業する学生がいて、卒業の記念に、弓座をプレゼントすることにしました。
ちょうど、先日の弓座を作っているところだったので、一緒に作成しました。
携帯弓座の種類
携帯弓座はいくつかあります。
私はこちらを持っていますが、滑り止めシートを貼るオリジナルの工夫をしています。
ちなみに、これ、公式では、壁の角にあてるとなっています。それは、そのままでは滑るからです。
私のように、滑り止めシートを張ると、角でなくても、壁さえあれば張れます。結構便利な工夫です。
ゴム製のもありますね。こちらは通販で普通に買えます。
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携帯弓座(木製)
こんな形状の携帯弓座も売られているようです。
実際に製作していきます
末弭が当たる部分を彫る
今回確立した丸溝ビットを使った半球形の穴を彫っていきます。
携帯用の大きさにしていきます
上下左右を丸鋸で切って携帯用の大きさにしていきます。
動画では省いていますが、3cmの厚みを2.5cmにする作業もしています。
3cm厚のケヤキは小さくしても結構重量感があるので、薄くしました。
キーホールを開けます
キーホールビットを新たに購入しました。6.35mm軸だと、amazonでお安く買えました。6mm軸は少しお高くなります。青と黄色2本セットです。どちらも6.35mm軸です。
ガイドをしっかり固定しないとキレイなキーホールが開かないので、ガイドが重要です。
糸のこ盤でキーホールと紐を通す部分を成型します
今回糸のこ盤を作業台にクランプで固定しました。
今まで糸のこ盤を固定する場所が無くて、矯正器を作った時(【弓道】竹弓の矯正器の自作と出木の弓を調整した話)などは困っていたのですが、今回この方法に気づき、今後も糸鋸DIYが簡単にできそうです。
糸のこ盤である程度の大きさに成型しておきます。
ルーターで紐を通す部分を成型します
ルーターでさらに紐を通すところを成型していきます。
少し丸みを持たせた形状にしました。
キーホールと紐を通す穴を兼ねた形状にしています。
紐を通す溝を彫っています
紐を通すところに溝を彫っています。
これがあると、壁にピッタリとあてることができます。
ニス塗りとサンダーで仕上げます
他の弓座より遅れて作り出したので、ニス塗りとサンダーが少し遅れているので、これだけドライヤー使ったりして乾かして、回数を稼いでいます。それでも4回塗りはできました。
滑り止めシートを貼ります
滑り止めシートを貼ります。これが無いと、上部にカウンターがないと弓が張れません。これを張るだけで、壁さえあればどこでも張れるようになります。茶色いシートが無かったので数件探しました。
社会人になっても弓を続けて欲しいので、賃貸の家とかでも使えるように考えて作りました。
花梨の弓座もキーホールをあけて、滑り止めシートを貼りました
道場常設用はネジで止めたのですが、こちらは、もう少し設置しやすいように、キーホールを開けました。
キーホールだけだと、滑って弓が貼れないので、こちらも滑り止めシートを貼っておきます。
13cm大の円型の弓座なので、大きくて重目でこちらは使いどころが難しいのですが、見た目もきれいなので、将来の持ち家の?自宅固定用弓座として使ってもらえればと思い、一緒にあげました。
前回の道場用の弓座と一緒に撮った写真です。
以上、携帯弓座の作成でした。
作成シーンの動画
動画もつくりました。
もしよろしければご覧ください