スーベニアメダルのキーホルダーを作る話の続きです。
前編はこちら
弓道をするミッキーのスーベニアメダルを、弓芯をモチーフに木と革製のキーホルダーにする【1】
前回までで、木板の加工が完成しています。
木板とスーベニアメダルと革の組み合わせを考える
さて、木板とメダルの組み合わせができたので、実際の革との組み合わせを考えてみました…。
しかし、どうもしっくり来る組み合わせがありません。
こちらのセットを購入しているのですが、革の色が選べないので仕方ないのですが…。ただ、ここまで制作してみないと、実際の色味はわかりませんでした。後者は選べて2色買っています。
最終的に、黒と明るめの茶色が良さそうでした。
しかし、どちらもシボといわれる凹凸があります。
できれば、シボの無い皮がいいのですが、一緒に入っていたのは、赤と紺、暗い茶色、ベージュがシボ無しでした。
仕方ないので皮を手芸ドリームで買う
近くの手芸ドリームさんに行って、イメージに近い革を買いました。
結局、キットのものは、金具しか使わないことになりました。
でも、イメージをすごくつかめて、型どりもさせてもらったので、良かったです。
革の切り出し
キーホルダー程度の大きさであれば、カッターナイフでもハサミでもそんなに切るのは難しくありません。
キットの革を参考に、切り出しました。
本来のキットは、リングだけなのですが、ナスカンを追加したいので、リングを留めるパーツは少し長めに切り出しました。
くぎを打ち込む穴をあける
さて、スーベニアメダルを金属タグ風にとりつけたいので、上下を釘で打ち込みます。
釘は、真鍮製と銅製の2種類を買ってみました。
釘は1.4mmでしたので、上下に1.5mmの穴をドリルで開けます。
釘がちゃんと通っています。
メダルと木板、革をボンドで張り付ける
釘で固定はするのですが、外れる可能性もあるので、ボンドでも固定します。
弓道でよくG17を使ってましたが、今回は装飾性もふくめて透明なGクリアを使います。
先にメダルと木板を貼って、その次に木板と皮を貼り付けました。
くぎにも燻し加工を
アンティーク調の方には、固定の釘も燻しておきます。
くぎでの固定
きれいな方のメダルは、色の変化も期待して、真鍮の釘で固定します。
釘を打つ前に、割れ防止のために、ピンバイスドリルで穴をあけておきます。
真鍮の釘を打ちます。
反対に向けて、ペンチで余った部分を切ります。
ペンチをベタッとつけて釘をカットします。ペンチの刃の幅だけ残りますので、これを叩いてつぶして固定します。釘の頭がつぶれるのが心配なので、下に欅の板を敷いています(普通のパインだと硬さが足りないため)
銅の釘を打ちます。
アンティーク調の方は、燻した銅釘を打ち込みます。
同じように、反対側を切って、ハンマーでたたいて潰して固定します。
これが、叩きすぎると木板が割れます(最後の写真で割れています)。
1回目は割れてしまったのでやり直しています。
ピンバイスだと穴が細すぎるので、2回目は1.5mmのドリルでメダルと同じ大きさの穴をあけました。
この場合、釘より太い穴なので板が割れることはないのですが、固定力は格段に弱くなります。
でもボンドで固定しており、装飾の意味合いの方が強いので、これでOKです。
裏面の革もボンドで固定
最終的には、革は手縫いしてステッチを入れるつもりだったので、革同士はそれで固定でできると思っていたのですが、いろいろ調べたところ、ここもボンドで固定した方が固定も作業もしやすそうだったので、裏側の革もボンドで固定しました。
これで固定は完了で、つぎはステッチです。
レザークラフトのステッチ入れに初挑戦
そもそもレザークラフト自体が初挑戦なのですが、スーベニアメダルキーホルダーを革製で作りたかったので、キットを買ってみたのが今回の事の始まりです。
いろいろ初挑戦で、セットになっている工具キットを買うか悩んだのですが、今回は入門編ということで、部分的に購入しました。
でも結局かなり揃えたので、今後レザークラフトも結構できそうです。
今回買ったのは
・針(手芸ドリームで直接購入)
・糸
・菱目打ち
・線引き
・ホック打(台と穴あけポンチが必要)
・カシメ打棒
一般的なもので
・ゴムシート(ホームセンターで購入)
あたりを追加購入しました。
キーホルダーのキットには、少し作りたいものには金具が足りなかったので、
・レバーナスカン
・アンティークゴールド調のリング
を追加で買いました。
話を戻しますが、今回は、革を張り合わせて、金具をつけてつくるシンプルなキーホルダーです。
ここで、メダルの周囲にステッチを入れることを当初から考えていました。
ステッチの入れ方、手縫いの仕方はこちらを参考にしました。
線を引く
線も、表に引くが裏に引くか悩みましたが、ステッチで隠れるので両方試してみました。
菱目打ちで穴をあける
レザークラフトは事前に穴を開けてから縫っていきます。
針は先がとがっておらず丸くなっています。針は事前に開いている穴に通していく感じになります。
線にそって、菱目打ち穴をあけていきます。
曲線なので、2本の菱目打ちでひたすら穴を開けていきます。
革を貼り合わせているので、厚みがあるので、結構深く打ち込まないと穴があきません。
メダル周囲は余白がないので、深く打つと穴が大きくなるので、表から打つか、裏からうつか悩みました。
茶色の方は、裏から打って、黒い方は表から打ってみました。
最終的には、あまり差はなかったかもしれません。
針に糸を通す
この辺はレザークラフトをして初めて知ったのですが、針の糸の通し方が独特ですね。
参考サイト
両サイドに針を通して、縫い進めていく感じです。
糸自体に3回針を通して、針穴に糸を通して根本側に引っ張ると糸の準備ができます。
レザークラフト用の糸は、よく滑るように蝋が引いてあります。
縫い始める
これ用に作ったわけではないのですが、別のDIY作品用にクランプを固定したものがあったので、そちらを今回は作業台に流用しました。
後は、参考サイトをよく見ながら縫いすすめていきます。
手縫い<その3> 平縫いをする | レザークラフトスクール | レザークラフト・ドット・ジェーピー
2回ほど、端切れの革で練習して、本番 に行きました。
要領がわかれば、後はひたすら縫い進めていきます。
糸の両端に針がついています。
左から糸を通します。
左から通した板を手前に引きます。最後まで引き切らず、左側のループを残しています。
先ほど通した糸の、向こう側(そのために先ほど通した糸を手前に引っ張っています)を右側からの針を通します。その後両方の糸を引き絞ります。
これをひたすら繰り返します。
縫い終わり
参考サイトを見ていただく方が良いと思いますが、最後3穴になったら、片方だけで縫って、戻って糸にボンドをつけて終わるのですが、今回のように、金具をつける部分で隠れる場合は、直接結んでしまう方が楽です。
残り3穴になったら、左から糸を通して、糸を持ち替えず、その糸を右から通します。
もう一度同じ針を左から通して、
一つ戻って針を通します。
また左から糸を通し、この最後のループを残しておきます。
針を持ち替えて、使っていなかった方の糸を右から刺して、先ほどのループの中を通します。これで結び目ができます。
結ばれています。
手前から2個目から3個目の穴に向かって斜めに穴を開けます。
ここに糸を通すことで、最後の糸が一穴分の間隔をあけて出てくるので、そこを結べば完成になります。
参考サイトをご参照ください。
最後結んだシーンは見切れてしまいました。
黒い方は最後ここで結んでいます(金具用の革で隠れるので、一針分の作業を省いています)
後は糸を切っておしまいです。
ステッチ完成です。初めてなので、少し乱れがありますが、自分用ですし、許容範囲です。
この後、革の周囲をやすり掛けして整えています。
リングとナスカンを入れてカシメを打つ
最後にリングとナスカンを入れてカシメを打って完成になります。
カシメを仮止めします。
カシメをカシメ打ちで打ち込んで完成です。
黒い方のカシメも固定しました。
こちらのカシメは手芸ドリームでアンティークゴールド(小・足長)を追加で購入しています(結構入って200円くらいです)。
完成しました
スーベニアメダルを使った木と革製のキーホルダーの完成です。
こちらは、メダルに合わせてアンティークゴールドの金具にしてみました。
革は黒を選びました。ステッチは赤い糸を使ってみました。
そのままのメダルの方は、メダルが奇麗なので、金具もアンティーク調ではないシルバーの金具にしました。打ち込みを真鍮の釘にして、色味に変化をつけています。そして、弓芯をモチーフにした、コントラストのある木板がポイントです。
裏側はシンプルです。
矢筒につけてみました。
なかなか良い感じに仕上がりました。
以上、ディズニーのスーベニアメダルをキーホルダーに加工した話でした。