ミッキーのスーベニアメダルを、木と革製のキーホルダーにする【2】

スーベニアメダルのキーホルダーを作る話の続きです。
前編はこちら
弓道をするミッキーのスーベニアメダルを、弓芯をモチーフに木と革製のキーホルダーにする【1】


前回までで、木板の加工が完成しています。

木板とスーベニアメダルと革の組み合わせを考える

 
さて、木板とメダルの組み合わせができたので、実際の革との組み合わせを考えてみました…。
しかし、どうもしっくり来る組み合わせがありません。
 
 
 
 
 
こちらのセットを購入しているのですが、革の色が選べないので仕方ないのですが…。ただ、ここまで制作してみないと、実際の色味はわかりませんでした。後者は選べて2色買っています。
 
最終的に、黒と明るめの茶色が良さそうでした。
 
しかし、どちらもシボといわれる凹凸があります。
できれば、シボの無い皮がいいのですが、一緒に入っていたのは、赤と紺、暗い茶色、ベージュがシボ無しでした。
 

仕方ないので皮を手芸ドリームで買う

近くの手芸ドリームさんに行って、イメージに近い革を買いました。
結局、キットのものは、金具しか使わないことになりました。
でも、イメージをすごくつかめて、型どりもさせてもらったので、良かったです。
 

革の切り出し

キーホルダー程度の大きさであれば、カッターナイフでもハサミでもそんなに切るのは難しくありません。
キットの革を参考に、切り出しました。
 
 
 
本来のキットは、リングだけなのですが、ナスカンを追加したいので、リングを留めるパーツは少し長めに切り出しました。
 

くぎを打ち込む穴をあける

さて、スーベニアメダルを金属タグ風にとりつけたいので、上下を釘で打ち込みます。
釘は、真鍮製と銅製の2種類を買ってみました。
 
 
釘は1.4mmでしたので、上下に1.5mmの穴をドリルで開けます。
 
 
釘がちゃんと通っています。
 

メダルと木板、革をボンドで張り付ける

釘で固定はするのですが、外れる可能性もあるので、ボンドでも固定します。
 
 
弓道でよくG17を使ってましたが、今回は装飾性もふくめて透明なGクリアを使います。
先にメダルと木板を貼って、その次に木板と皮を貼り付けました。
 
 
 

くぎにも燻し加工を

アンティーク調の方には、固定の釘も燻しておきます。
 

くぎでの固定

きれいな方のメダルは、色の変化も期待して、真鍮の釘で固定します。
釘を打つ前に、割れ防止のために、ピンバイスドリルで穴をあけておきます。
 
 
真鍮の釘を打ちます。
 
 
反対に向けて、ペンチで余った部分を切ります。
ペンチをベタッとつけて釘をカットします。ペンチの刃の幅だけ残りますので、これを叩いてつぶして固定します。釘の頭がつぶれるのが心配なので、下に欅の板を敷いています(普通のパインだと硬さが足りないため)
 
 
銅の釘を打ちます。
アンティーク調の方は、燻した銅釘を打ち込みます。
同じように、反対側を切って、ハンマーでたたいて潰して固定します。
 
 
これが、叩きすぎると木板が割れます(最後の写真で割れています)。
1回目は割れてしまったのでやり直しています。
 
ピンバイスだと穴が細すぎるので、2回目は1.5mmのドリルでメダルと同じ大きさの穴をあけました。
この場合、釘より太い穴なので板が割れることはないのですが、固定力は格段に弱くなります。
でもボンドで固定しており、装飾の意味合いの方が強いので、これでOKです。
 
 
 

裏面の革もボンドで固定

最終的には、革は手縫いしてステッチを入れるつもりだったので、革同士はそれで固定でできると思っていたのですが、いろいろ調べたところ、ここもボンドで固定した方が固定も作業もしやすそうだったので、裏側の革もボンドで固定しました。
 
 
 
これで固定は完了で、つぎはステッチです。
 

レザークラフトのステッチ入れに初挑戦

そもそもレザークラフト自体が初挑戦なのですが、スーベニアメダルキーホルダーを革製で作りたかったので、キットを買ってみたのが今回の事の始まりです。
いろいろ初挑戦で、セットになっている工具キットを買うか悩んだのですが、今回は入門編ということで、部分的に購入しました。
でも結局かなり揃えたので、今後レザークラフトも結構できそうです。
今回買ったのは
・針(手芸ドリームで直接購入)
・糸
・菱目打ち
・線引き
・ホック打(台と穴あけポンチが必要)
・カシメ打棒
一般的なもので
・ゴムシート(ホームセンターで購入)
あたりを追加購入しました。
キーホルダーのキットには、少し作りたいものには金具が足りなかったので、
・レバーナスカン
・アンティークゴールド調のリング
を追加で買いました。
 
 
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話を戻しますが、今回は、革を張り合わせて、金具をつけてつくるシンプルなキーホルダーです。
ここで、メダルの周囲にステッチを入れることを当初から考えていました。
ステッチの入れ方、手縫いの仕方はこちらを参考にしました。
 
初歩から学べるレザークラフトスクール | レザークラフト・ドット・ジェーピー https://www.leathercraft.jp/contents/school.jsp
 
 

線を引く

線も、表に引くが裏に引くか悩みましたが、ステッチで隠れるので両方試してみました。
 
  
 

菱目打ちで穴をあける

レザークラフトは事前に穴を開けてから縫っていきます。
針は先がとがっておらず丸くなっています。針は事前に開いている穴に通していく感じになります。
線にそって、菱目打ち穴をあけていきます。
曲線なので、2本の菱目打ちでひたすら穴を開けていきます。
 
 
革を貼り合わせているので、厚みがあるので、結構深く打ち込まないと穴があきません。
メダル周囲は余白がないので、深く打つと穴が大きくなるので、表から打つか、裏からうつか悩みました。
茶色の方は、裏から打って、黒い方は表から打ってみました。
最終的には、あまり差はなかったかもしれません。
 

針に糸を通す

この辺はレザークラフトをして初めて知ったのですが、針の糸の通し方が独特ですね。
参考サイト
手縫い<その1> 糸と針の準備 | レザークラフトスクール | レザークラフト・ドット・ジェーピー https://www.leathercraft.jp/contents/school.jsp?id=8
 
両サイドに針を通して、縫い進めていく感じです。
糸自体に3回針を通して、針穴に糸を通して根本側に引っ張ると糸の準備ができます。
 
 
レザークラフト用の糸は、よく滑るように蝋が引いてあります。
 

縫い始める

これ用に作ったわけではないのですが、別のDIY作品用にクランプを固定したものがあったので、そちらを今回は作業台に流用しました。
後は、参考サイトをよく見ながら縫いすすめていきます。
 
手縫い<その3> 平縫いをする | レザークラフトスクール | レザークラフト・ドット・ジェーピー
 
2回ほど、端切れの革で練習して、本番 に行きました。
要領がわかれば、後はひたすら縫い進めていきます。
 
糸の両端に針がついています。
 
左から糸を通します。
 
左から通した板を手前に引きます。最後まで引き切らず、左側のループを残しています。
 
先ほど通した糸の、向こう側(そのために先ほど通した糸を手前に引っ張っています)を右側からの針を通します。その後両方の糸を引き絞ります。
これをひたすら繰り返します。
 
 
 
黒い方は赤い糸で縫ってみました。

縫い終わり

手縫い<その5> 糸の始末 | レザークラフトスクール | レザークラフト・ドット・ジェーピー https://www.leathercraft.jp/contents/school.jsp?id=12
 
参考サイトを見ていただく方が良いと思いますが、最後3穴になったら、片方だけで縫って、戻って糸にボンドをつけて終わるのですが、今回のように、金具をつける部分で隠れる場合は、直接結んでしまう方が楽です。
残り3穴になったら、左から糸を通して、糸を持ち替えず、その糸を右から通します。
 
もう一度同じ針を左から通して、
 
 一つ戻って針を通します。
また左から糸を通し、この最後のループを残しておきます。
 
 
針を持ち替えて、使っていなかった方の糸を右から刺して、先ほどのループの中を通します。これで結び目ができます。
結ばれています。
 
手前から2個目から3個目の穴に向かって斜めに穴を開けます。
ここに糸を通すことで、最後の糸が一穴分の間隔をあけて出てくるので、そこを結べば完成になります。
参考サイトをご参照ください。
最後結んだシーンは見切れてしまいました。
 
 
黒い方は最後ここで結んでいます(金具用の革で隠れるので、一針分の作業を省いています)
後は糸を切っておしまいです。
 
 
ステッチ完成です。初めてなので、少し乱れがありますが、自分用ですし、許容範囲です。
 
この後、革の周囲をやすり掛けして整えています。
 

リングとナスカンを入れてカシメを打つ

カシメの取り付け方 | レザークラフトスクール | レザークラフト・ドット・ジェーピー https://www.leathercraft.jp/contents/school.jsp?id=17
 
最後にリングとナスカンを入れてカシメを打って完成になります。
 
カシメを仮止めします。
 
カシメをカシメ打ちで打ち込んで完成です。
 
黒い方のカシメも固定しました。
こちらのカシメは手芸ドリームでアンティークゴールド(小・足長)を追加で購入しています(結構入って200円くらいです)。
 

完成しました

スーベニアメダルを使った木と革製のキーホルダーの完成です。
 
 
黒いアンティーク調の方は、過去記事の、スーベニアメダルの燻し加工ディズニーのスーベニアメダルを燻してアンティーク調にしてみる)がポイントですね。
こちらは、メダルに合わせてアンティークゴールドの金具にしてみました。
革は黒を選びました。ステッチは赤い糸を使ってみました。
 
そのままのメダルの方は、メダルが奇麗なので、金具もアンティーク調ではないシルバーの金具にしました。打ち込みを真鍮の釘にして、色味に変化をつけています。そして、弓芯をモチーフにした、コントラストのある木板がポイントです。
 
裏側はシンプルです。
 
 
矢筒につけてみました。
 
 
なかなか良い感じに仕上がりました。
 
以上、ディズニーのスーベニアメダルをキーホルダーに加工した話でした。
 
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