天皇盃の決勝戦を観戦 毎年熱戦が繰り広げられます
天皇盃の決勝戦を観戦しました。
ここ4年くらい観戦していますが、毎回ドラマがあって、見応えがあります。
予選を勝ち抜いた20名の選手が、一手5回引き、10射の勝負です。
2016年は、1本目を外しながらその後9本連中しての優勝。9本目ビクがきても的心に入れ、10本目も的心に入れる見事な優勝でした。8中が5人で2位以降遠近決中でした。
2017年は、10射9中がお一人で優勝決定。同じく8中が4人で2位遠近でした。
2018年は、4立目終了時点で8射皆中が3人、最後の立で、2人が10本目を外し、優勝した先生のみが10本目を入れ、見事な10射皆中での優勝でした。2位以降の決中は10射9中が4人でした。
今年はどんなドラマがあるでしょう。
競技開始、1立目
9時から競技が始まります。
予選は審査の要領(間合い)ですが、決勝は競技の要領(間合い)なので、比較的テンポよく進みます。
最初の一手、緊張もあるようですが、さすが上位20人の射です。みなさん見応えがあります。
一手終わって皆中者は5名、でもまだまだ分かりません。14番の先生は2016年に1本目を外したあとに9連中していますので、今年もその再現があるかもと見ていました。
2立目、弦切れ
2立目、少し硬さがとれて、1立目以上に良射を拝見できます。最高得点賞の8番の坂本先生の射は、とても迫力があります。
皆中を続ける10番の先生が、ここの4本目で弦を切っていました。でも切りながらしっかり的中していました。
この時点で皆中者は4名、まだまだ、勝負の行方は分かりません。
3立目、立での10射皆中
3立目、2立目6番から10番の先生方の立、優勝経験者二人の先生と、最高得点の先生、結果的に今回優勝決中する二名の先生がいる立なのですが、立で全員的中の見事な10射皆中でした。これが出るととても盛り上がり、天皇盃の決勝の見応えのあるところで、醍醐味だと思っています。素晴らしい立でした。
どの先生も隙がなく迫力のある射を続けていかれます。
1番、6番、10番の先生が皆中です。3番、15番の先生が5中で追いかけています。15番の先生も有名な優勝経験者の先生です。
3立が終わって、ここで休憩が入ります。休憩でリズムが変わり、調子が変わって勝負の行方を左右することがあります。
休憩後の4立目、連中が続く、皆中3名、7中1名
休憩明けの4立目、1番の先生の1本目。際どかったのですが、的中しました。これが入ったのは大きいと感じました。6番の先生は、矢所が良いところでほとんど一定しています。10番の先生も外す感じがありません。弦切れ後も的中を続けています。16番の先生は、最初の一手を外したあと、6本連続で詰めて追い上げてきています。射もどんどん迫力を増しています。
4立目終了時点で、8射皆中が3名、7中が1名、6中が3名です。
運命の5立目、10射皆中は何人?
運命の5立目
1立目、1番の先生が、見事に10射皆中をされます。3番の先生も、詰め切って9中、入賞圏内です。
2立目、6番の先生も10射皆中、7番の先生が8中、10番の先生も途中の弦切れも乗り越えて10射皆中されました。10射皆中にはとても大きな拍手で会場が沸きます。
3立目、14番の先生が8中。
4立目、16番の先生が、2立目以降8連中で8中されました。
それぞれの先生の、最後の一立、みなさん非常に見ごたえがありました。
1番、6番、10番の先生の9,10本目
5立終了時点の結果
結果は…
10射皆中が3人で、優勝決中
9中の先生が朝田先生お一人で4位決定
8中の3人で、5位決定戦
となりました。
5位決定遠近
5位決定遠近
優勝経験者お2人と、予選得点2位の先生3人による遠近競射
結果は、7番の平澤先生が5位に決定しました。
優勝決定射詰め1本目
そして、運命の優勝決定射詰め
1本目
1番、6番、10番の先生方、全員的中です。
これは、かなり長い決中になる予感がしました。
優勝決定射詰め2本目 劇的な結末
2本目
1番の先生の射
会場中が息をのんで見守る中、わずかに外れます。
会場からため息がもれます。
6番の先生の射…
「カチッ」
一番矢所が安定していた6番の先生の矢は、的を叩き、外れてしまいます。
どよめきがおこりました。
10番の先生の射…
見事に的中!
優勝は10番の石川先生に決定しました。
2位決定戦遠近競射
2位決定遠近競射
最後に、2位決定の遠近競射が行われました。
お二人とも的中。
わずかな差で、2位が6番の成田先生、3位が1番の森本先生に決定しました。
今年は、10射皆中が3名もおられる見応えのある決勝戦でした。
入賞された先生方、おめでとうございます。
令和の最初をかざるに相応しい天皇盃だったと思いました。
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