合成弓とにべ弓の違い、大三がきつい 新弓は合成でも大三がきつかったので…
だいぶ涼しくなってきましたね。
夏場は新弓の調整ということで、新弓がちょうど合成の弓ということもあり、そちらを引いていました。
新弓は合成の弓にしては、かなり大三で引きごたえがあり、今まで借りたりして使ったことのある他の合成の竹弓とは違った印象でした。にべ弓に近いのです。
弓師の先生に、「なんでこんなに大三で強く感じて、にべ弓みたいに引けるんですか?」と聞いてみたところ、「裏反りがしっかりある弓の特徴ですね」とおっしゃっていました。
引き分け途中の弓の強さと、弓道の射法における大三や、三分の二の意味
お話している中で、「裏反りがしっかりあるにべ弓は、大三がかなりきついので、大三や三分の二をとる引き方になったのです。そこで休まないと引けなかったのです。最近の裏反りのない弓は大三では全然抵抗がないので、正直大三がなくても引けるようになっていますね」とおっしゃっていました。
なるほど、大三や三分の二は、弓が強くて一気に引けないから、そういう引き方が発展したんですね。道具から、弓道の引き方を考察してみると面白いです。たしかに20kgでもそうなので、昔の30kg近い弓だと、もっと大三がきつかっただろうと想像できます。
にべ弓っぽいと思っていたけど、合成とにべ弓の差 特に大三
今は20kgの合成の新弓と19kgのにべ弓の2張使いです。にべ弓が夏場へばってきていたので、夏場は合成弓が冴えもあり良かったです。また、先述のように、合成のわりには大三がきつく、引き心地がにべっぽくて気に入っていました。
しかし、10月になって、先週末に両者を巻藁であらためて引いてみました。
まず、自分が体力のあるうちに、20kgの合成の弓で引きます。気温が下がり、強くなっていてなかなか引きごたえがあります。結構しんどいです。
合成弓を10本くらい引いた後に、19kgのにべ弓を引いてみます。
大三で
「・・・?!」
なんと、こんなに大三きつかったっけ?とびっくり。
あきらかに20kgの合成弓より抵抗が強いです。気合のいる大三が必要になりました。9月中は感じなかったので驚きました。
一方で、引き分け後半と会はあっさり、20kgの弓より弱く感じて、離れの鋭さもちょっと弱いくらいです。この辺の迫力が出せないのは自分の力不足ですが…。
弓の引き心地で四季を感じる
10月に入って、あきらかに引き味が2本で差が出てきました。合成弓が引き味がにべ弓に近くて喜んでいましたが、やっぱり違うもんだなあと感じました。
弓師の先生には「これからは、にべ弓がいい季節ですよ」と言われていました。それを実感する出来事でした。
「秋」ですね。
弓の引き心地で季節を感じる。弓道の楽しみです。
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