【弓道】補正増補 弓道教本第1巻

弓道教本第1巻の補正増補版が手元に来ました。

弓道を習ったり、指導したりする上で欠かせないのが弓道教本です。

今回は、誤字や古くなっていた写真を見やすく修正したり補正が主になっていて、昨今重要視のハラスメントの問題などが追加されています。誤字の部分などは、補正増補版だけ見ても気づかないので、今回付属の「補正表」を見ないとわからないと思います。この補正表は初回に地連を通じて全弓連に申し込んだ場合限定の特典のようです。新規に弓道を始める人は、以前どこに誤字があったか、というのは知る必要がないので、今回限定ということですね。

 教本の歴史については、2年前の地元の称号者研修会で講義があって昭和28年に第一版発行昭和31年に改訂版、昭和47年に改訂増補版、昭和56年に補正版が発行されているそうです。47年の改訂増補のあと、昭和51年頃から地区中央講習会が始まって、現在の地区指導者講習会につながっているそうです。『弓道』誌の特集を紐解くと(令和2年弓道誌7・8月合併号P.13)、昭和31年ころにも当時の会長先生が、教本改訂版の徹底普及の為の講習をされていたそうです。  

 また、副読本については、平成5年に《統一見解集》発行、平成10年に《弓礼・弓法問答集》。平成28年には《弓礼・弓法問答集 改訂版》が発行されています。平成28年の改訂版の時に、公認審査員の資格ができた時期で、その年の地区指導者講習会を受けて、この改訂版の説明に重点がおかれていたように記憶しています。

 昭和28年というと、ほぼ70年前ですね。個人的に流派の射も習っているので、日本でたくさんの弓道の流派がある中、こういった統一した基準、教本を作られたのは、現在弓道がここまで普及した非常に大きな功績だと思います。

 昔の先生方の努力、そして今回の改訂に関われた先生方のご尽力に感謝して、大切に読みたいと思います。

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