【弓道】巻藁矢に本矧の位置に美しく印を付ける その2、矢絣模様の矧ぎ方、プチデコレーション(巻藁矢のDIY)

以前に巻藁矢のDIYをした記事を書いていて、ありがたいことに見て頂いてる方が多いので、その続編です。
 
 

巻藁矢の本矧の位置に印がある方が良い

さて、1年ぶりの巻藁矢のDIYをします。
前回の記事(巻藁矢に本矧の位置に美しく印を付ける(巻藁矢のDIY))にあるように、巻藁矢には的矢と同じ位置に本矧の印がある方が、引き尺が分かるので、大切だと考えています。今回も、巻藁矢の矧糸を自分で作ってみます。
今回は、昨年と違うのは、矢絣模様に挑戦したのと、プチデコレーションを入れてみました。
 
前回(【弓道】巻藁矢のDIY、矧糸のコーティングは何が良いか)の記事でも書きましたが、娘が巻藁矢を曲げたのと、次の矢も筈と矢尻がとれたというので、今回、新しく矧糸を巻いてみることにしました。
 
矢の自作は、こちらに詳しいです。ただ、今回のような矧ぎ方やコーティングまでは詳しくありません。
 
矧糸のバリエーションはこちらに多いです。
 
 
 
これは、以前にも紹介した私が高校時代に作ったギリ粉入れです。
 

糸で矧糸を巻くバージョン

まずは、糸で巻く方を作ってみます。
匠の矢をイメージして作りたいと思います。
 
今回の計画は、筈巻の矢絣模様とプチデコレーションです。
 

今回は筈巻に白地に金色の矧糸の矢絣模様を入れます。

 
金の糸は、普通の金色でも良かったのですが、ラメ入りのものを使ってみました。
白糸と太さが違うのでちょっとやりにくかったです。
金色の糸を短めに切って用意しておきます。矢絣の模様を太目に作るときは長く要りますし、細めの時は短くて済みます。
 
 

筈巻を巻いていく

まず、筈巻を巻いていきます。
巻き始めに少しボンドをつけて、巻いていきます。
最初だけ重ねて、後は重ならないように巻いていきます。
 
 

1/3巻いたら、矢絣模様のために金の糸を追加

矢絣模様は、糸を二重にねじって巻いていくことで描きます。
事前に切っておいた金の糸を一緒に巻いていきます。
 
 

ねじって巻いていく

 
二本をねじって巻いていきます。私のギリ粉入れのように、単にグラデーションにするなら、適当にねじったら良い感じになるのですが、矢絣模様の時は、このねじりの間隔を一定にしないときれいに出来上がりません。結構難しいです。
 

反対向きにねじると、矢絣風になっていく

何周か巻いた後、今度は糸を反対向きにねじります。
 
 
反対にねじって、そのねじりのピッチも合わせれば、きれいに矢絣模様になっていきます。
なかなかきれいにするのは難しく、動画では1回のように見えますが、何回もやり直ししています。慣れればもう少し早くできそうですが。
 

模様の部分が終われば、後はまた白い糸を巻く

 
模様の部分が終われば、また白い糸を筈巻の幅まで矧いでいきます。
最後は少しだけボンドをつけてとめておきます。
 
 
 
こんな風に矢絣模様ができました。

末矧と本矧を巻く

末矧を巻きます。
 
末矧の部分に糸を巻いていきます。重ねず、隙間なく巻いていきます。糸を少し上側に引っ張るような感じで巻いていくと隙間が空きにくいです。
 
 

本矧を巻きます

 
本矧を巻いていきます。
 
糸を巻く作業が終わりました。
 

コーティングのボンド、3-4回

さて、前記事で、ボンド下地にコーティングすると良いのがわかったので、塗っていきます。
 
 
動画では2回分になっていますが、もう少し多めに塗ったように思います。
ちょっと乾いたら、もう一度塗る、といった感じでした。
 

毛引きを引く

毛引きを引きます。細い筆で書いています。
プロの方の道具が紹介されています。
 
 
 

ウレタンニスを1回

 
ウレタンニスをまず1回塗ってみました。
今回初なので何回くらい塗れば良いかはよくわかりません。
ウレタンニスは、だまになりやすいので、厚く塗らない方がうまくいく印象です。
 

プチデコレーション

1回ウレタンニスを塗った後、プチデコレーションをします。
匠の矢
弓道用オリジナル矢のカスタムオーダーシステム「匠の矢(たくみのや)」 https://kyudo-order.jp/
で選べるとところがあって、娘の矢にもついていたので、それを参考にします。
この時選べた桜模様は今は選べなくなっています。
 
 
デコレーションは、ネイル用のシールを使います。こちらも雰囲気が似ているものをかなり検索しました。同じものはなかったのですが、まあまあ似ているのが見つかりました。
たまたま見本の矢が無かったので、写真にとっていたものをタブレットで映してそれを参考にしながら、シールを貼っていきました。かなり細かい作業です。
 
 
本矧側も貼ります
 
 
貼り終わりました。
 

和紙バージョンの作成

和紙バージョンを作ります。和紙というか千代紙という方があっているかもしれません。

和紙の切り出し

まず、筈巻、末矧、本矧の大きさを測って、その大きさが分かる型紙を作ります。
和紙折紙にあててみて、好きな模様になるように考えます。少し箔がのっている折紙なので、雰囲気が良いです。
 
 
 
娘の希望で蝶々を入れて欲しいとのことだったので、蝶々を切り取って、残りは花と、筈巻は金色の箔がきれいな部分があったので、そこを切り取ります。
 
 
筈巻の部分は1枚の折紙からとりきれず、2枚からとっています。

和紙にボンドを塗って貼っていきます

糸バージョンにくらべると、こちらはかなり楽で、ボンドを塗って貼っていきます。
 

コーティングのボンド

 
和紙バージョンも下地にボンドを塗っていきます。無くてもできるとは思いますが、補強を兼ねて。

ウレタンニスをもう2-3回

   
糸バージョンも和紙バージョンもウレタンニスを塗っていきます。
だまにならないよう、薄めで繰り返し塗る方がきれいに仕上がりそうです。
そういえば鉛筆立の時は厚く塗って失敗していました。
 
 
エナメル塗料だと粘性が高く結構最初から厚めに塗れるのですが、仕上がりがすこしデコボコします。ウレタンニスで仕上げる方が、売り物の矢っぽく仕上がります。

完成しました。

 
 
前回の作品より結構時間がかかりました。
でも、きれいにできて良かったです。
娘も喜んでくれました。
 

匠の矢との比較

 
 
矢絣の向きが逆でした。でも雰囲気は似せれたかなと思います。
 
 
久しぶりに動画も作ってみました
 

もしよければご覧いただけたら幸いです。

 
 
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