【弓道】四つがけの取り矢がしっかりできるようになるのに1年かかった話

三つがけから四つがけに

2017年に、三つがけから四つがけに変更しました。
私は弓道を始めた時から三つがけで、高校、大学も三つがけで過ごしました。
 
師範は四つがけでしたが、大学時代、師範が私に四つがけを特に勧めることはありませんでした。変更したのには、いろいろ理由はあったのですが、その年の称号者研修会で、範士の先生から「四つの方がいいんじゃないか」と言われたのがきっかけでした。弓道を始めて、30年経っての変更でした。
 
 
これが、現在使っているのもので、竹林系のかけで、小紐を親指にかけるタイプのものです。
かけ師の先生の独自の工夫などが入っています。指が中指が足されているのが独特です。
 
私が四つがけを使うようになって、師範の元へ練習へ行ったとき、師範は心なしか嬉しそうな顔をしていました。
師範に師事して23年間で、最後の2年だけでしたが、師範に四つがけの使い方を教えてもらえたのは良かったです。

四つがけの取り矢に苦労する

さて、四つがけに転向して困る点として、取り矢があります。
 
四つがけの取り矢は、三つがけと違い、小指をしっかり締めると、矢が右手前腕にきれいに沿って引けます。そして、離れる時に背中に矢がピシッと当たって音がするくらいが良い、と良く言われます。
 
一方で四つがけの取り矢は、小指の力が無いと、ダランと垂れてしまいます
中には最初からちゃんと取り矢ができる人もいるようですが、やはり最初は難しいです。
 
私も転向当初は、かなり苦しみました。
師範からは、小指は必ず締めるように教わり、小指を締めることで、上腕三頭筋がしっかり張れると教えてくださいました。
 
特に訓練をしていない状態だと、個人差はあると思いますが、小指と薬指は連動して動きます。
小指を締めると、薬指も締まります。なので、転向して直後は、小指を無理に締めると薬指も締まるため、全体に握りこんだ感じになり、離れにくくなります。私は師範の前でうまく離れることができず、顔を弦で打ってました。
 
その後、地元に戻っていろいろと考えました。

いろいろと工夫してみたが…

小指と薬指を別に動かす方法を調べて、昔ピアニストの人が、指と指の間を切って指がより別々に動くように工夫したとかの記載を読んだりして、そこまでしないといけないかなあと悩んだりしていました。
普段からペンを小指に挟んだりして、訓練していました。
 

結論的には、意識して練習し続ける…

結論から言うと、ずっと練習していたら、小指は締めれるようになりました。
しっかり締めれているな、と思えるくらいになるのに、1年くらいかかりました。
約1年で、小指と薬指が連動せずに動かせる幅が広がりました。感覚的には小指単独の握力が上がった感じです。
 
こちらが、使い始めて、3か月ほどの時の取り矢
 
 
 
こちらが、その1年後の同じ試合です。
 
だいぶ、しっかり取り矢の小指が締めれています。
もっと、締めれた方が格好良いとは思いますが…。
 
ピアニストではないですが、しっかり練習していると、薬指と小指を(ある程度)別々に動かせるようになり、小指をしっかり締めれるようになる、ということがわかりました。
 
もう転向して3年くらいになりますが、 今ではあまり気になりません。今では右手と左手の小指の力が明らかに違うので、訓練はするものだなあと思いました。ただ、意識して練習しないと出来るようにはならないと思います。
 
個人差はあると思うので、あくまで私の場合、ということになりますが、練習すれば四つがけの取り矢はしっかりできるようになると思います。参考になれば幸いです。
 
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