1gの矢の重さの違い

先日の練習の時に、師範の追悼射会に備えて、普段使わない礼射用の白羽の矢を久しぶりに引きました。今の21kgの弓に対して、普段は31gの矢を使っていますが、礼射用の矢は、30gで作っています。昨年弓力を上げたので、その弓に対してこの矢で引くのは初めてでした。

ヘッダーの背景画像に使っている矢です。矢の太さも結構違うので、引いた感覚がちょっと違うので慣らそうと思って引きました。

今使っている21kgの弓は、私が若かりし頃の調整ミスで、すごく弦音がしない弓になってしまいました。昨年から再度引きはじめましたが、なんとか調整して、ようやく弦音が出るようになってきました。
ところが、今回、礼射用の矢を引いて、突然弦音が良くなりました。あ、そうか矢の重さが違った、と原因はわかりましたが、1gの違いでずいぶん違うものだなあと、久しぶりに感じました。

というのも、実は、18kgを引いていたころに、この矢で試合や審査に出ていましたが、夏場一向に弦音がしない。当時は矢もあまり種類を持っていなくて、本番用の良い矢はそれしかなかったのです。でも、試合でも失敗して反省して、帰宅後、それより軽い練習用の28gの矢で引いたら、矢飛びも弦音もすごく良くって、矢の重さって大事だなあと実感したのが、この矢でした。逆に今回はこの矢の方が弦音が良いです。

30gで依頼した矢ですが、すこし30gを超えています。弦を作る記事で出てきたスケールですが、本来、このように使うつもりで買ったスケールです。

ちなみに巻藁矢は34gです。これは重さを意識して買っておらず、デザインで店頭で選んだのですが、巻藁矢はもともと少し重く作ってあるのでしょうね。

でも、皮肉なことに、昨年夏に別のにべ弓で軽い矢を使っていたら、笄を出したこともあるので、一概に軽い矢が良いわけではありません。なので、追悼射会が終わったら、いったん31gに戻して、もっと暖かくなって、弓力が少し落ちたころに、この矢をまた使ってみようかなと思います。試合での失敗から、にべ弓は季節によって強さが違うので、矢の重さも変えるようにしています。本当は昨年作った28gのとびきりの矢があって使いたいのですが、弓力をあげてしまって、さすがに軽いので、メインで使わなくなってしまっています。高かったのに…

弓にあった矢を使うのは大事ですね。篦張りも差があるので、私は弓と矢の相性も大事にしています。ただ、そうなると持ち歩く矢の種類が多くなって、それはそれで面倒ですが…。

 

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