巻藁練習で的を意識するために写真を貼っています。
以前、巻藁で的のねらいを意識するために、的の写真を貼っていることを紹介しました。
実際の的と同じくらいの大きさに見れるように的の大きさも計算して写真を印刷しています。
ねらいをより意識するには
実際には、巻き藁では写真の的より前上方にささります。
ところで、普段からこれで的をねらってはいるのですが、矢が刺さる場所は時に違っています。
巻き藁は、手の内や妻手や伸合いなど、いろいろ試しながら引いているので、多少ズレるのは仕方ないとしても、高さも違ったりするのは、漠然としかねらいを付けていない可能性があります。
そこで、より的への意識を高めるにはどうすれば良いか考えました。
3本ずつ引いてみる
先日、新弓の調整で、5本ずつ引いて新弓の調整をしていることを紹介しました。
今回はこれの応用で、的の写真の前後の写真の前上方も窓を開けて、3か所同時に引けるようにしてみました。
いつもは毎回矢を抜くので、どの辺に刺さったかは、だいたいでしか意識していません。
これだと、3本の刺さる位置が一定がどうか確認できます。
特に高さは一定にならないといけないので、普段より的への意識が高まります。
ねらいが漠然としたねらいにならないようへの工夫です。
巻藁は、中央がかなりヘタって、時に通り抜けることがあるので、前後のまだ藁がしっかりしているところを狙うのは、通り抜けもなく、その点でも良かったです。実際、刺さる深さが全然違います。
矢が折れる
さて、これを導入したところ、巻藁矢が折れてしまいました。
原因は、巻藁の前後部は、まだまだ藁がしっかり詰まっていて固く、それに対して斜めに狙っていたからです。
こんな感じで引いていました。
平行に移動すればよかったのですが、普段より後ろに立つと、弓返りで壁に弓が当たることがあるので、あまり後ろに下がりたくなくて、斜めに狙っていました。
何本か引いていると、ある時、
「ガシャッ」という変な音がして刺さりました。
見てみると矢の先端部分で折れてしまいました。
反省です。これからは、平行に前後に移動して練習します。
巻藁矢の修理
巻藁矢が折れたのですが、2cmくらいなので、まだ使える長さです。厳密には、めいっぱい引くとギリギリになってしまいますが、肘が痛くなるのリスクが自分にはあって、弓力に慣れるまで、最近はやや矢束を控え気味に引いているので、現状では2cmならなんとか使えそうです。
矢尻の再利用の処理
意外に面倒なのが、矢尻の再利用です。まあ100円もしない矢尻なので、新しいものを使っても良いのですが、あまりストックもないので再利用します。
折れた箆が詰まっていて、それを取り除くのが面倒です。
ここは、ルーターでひたすら削ります。
ルーターなしでは、再利用はちょっとつらいですね。
きれいになりました。
先端の補強
箆が折れたので、今回補強のために、糸を巻きました。
本格的な補強処理の場合、桜の皮を巻くとか、漆を塗るとかですが、私は技術も材料もないので、ベタに糸を巻きました。例によって、ボンドを塗った後、ウレタンニスで仕上げておきました。
ちなみに矢の先に桜の皮などを巻いたりしている矢は、練習用の矢、という捉え方をされることがあるので、あまり晴れの場には向いていないと聞いたことがあります。
巻藁は真っすぐにねらいましょう
ということで、ねらいを強く意識するために3か所で引いてみるという試みの紹介でした。
巻藁は、真っすぐにねらわないと折れますので、ご注意ください。
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