ディズニーのスーベニアメダルの話が続きます。
スーベニアメダルを銅板細工のように燻してアンンティーク調にできないか
スーベニアメダルは、銅製でピカピカしているのですが、銅板細工のページを見ると、銅を燻して、部分的に黒くして作品を仕上げる方法が紹介されています。
こういったものを見て、綺麗なピカピカのメダルも良いですが、燻してアンティーク加工したメダルも良さそうに感じました。2つ前の記事(黒ずんだディズニーのスーベニアメダルをピカピカにきれいにする)と全く逆のことをしようとしています…。
スーベニアメダルは、ピカピカだと思いのほか模様がよく見えないというデメリットもあります。
同じ銅製なので、こういった加工ができないか今回試してみました。
銅板の燻し加工について
銅板細工の燻し加工の方法を紹介しているページがいくつかあります。
銅レリーフ合板の作り方 | たのでん
銅レリーフの作り方 – 造ハウ.com
燻すといっても、実際に火で燻すわけではなく、燻し液(硫化剤)を使って、黒くさせて、やすりで削る、という工程のようです。
燻し液を購入
ネットで購入しました。
50ccと20ccがありますが、多い方が良いと思って50ccにしましたが、薄めて使うので、どちらでも大丈夫そうでした。元々の濃度が違うようです。
試す前に疑問だったのは、
・反応が長すぎると真っ黒になってしまったらリカバリーできないのではないか。
・やすりで削る加工があるが、模様が薄くなったり消えてしまうのではないか。
・筆塗りをすれば、意図したところだけ黒くできるのではないか。
というあたりが気になりました。
10円玉でやってみる
さて、スーベニアメダルで試してみたいところですが、試せるスーベニアメダルがないので、仕方がないので、10円玉でトライします。
先日のスーベニアメダルをきれいにする要領で、サンポール→ピカールで磨いて、10円玉を事前にきれいにしておきます。その後、燻して黒くするのですが…。
色の違いは照明や影のせいで、おおむね全部同じくらいの色に磨けていました。
まずは、20倍希釈から
燻し液は硫黄系の薬剤ですので、硫黄の臭いがしますので、あまりリビングとかではしない方が良いです。
まずは、20倍希釈でしてみました。濃いと反応が早いようですので、ちょっと規定より薄めにしてみました。
大まかですが、スポイトで、9.5ccに0.5cc燻し液をいれてみました。
小さい3cmくらいのプラスチックのケーキカップで反応させています。
このときは1分半で真っ黒になりました。
その後、25秒Verと10秒Verを作ってみました。
10ccに3滴Ver
濃度が薄ければ、ゆっくり漬けて、ゆっくり反応させることができると考え、10ccに3滴だけたらすVerをしてみました。
こちらは、ゆっくり反応が進むよう感じで5分つけても真っ黒になりませんでした。
その後にさらに10分漬けたものもしました。
このVerは濃度が薄いので、1回目の反応でかなり反応液が消費されて、2回目は燻す効果が弱いように思われました。
なので、こんどはこの3滴Verで初回10分、その後の10分、という反応もしてみました。
やはり、2回目の方が薄く仕上がります。
部分的に塗ることは可能か。
ミッキーの体と、着物の部分を意図的に黒くしてみたいという思いがありました。
10円玉の一部だけを燻し液を塗ってみましたが、これは、思うようにいきませんでした。
原液でぬっても、やや緑になるくらいでした。
写真を残し忘れました。ほとんど思うようになりませんでした。うっすら塗ったところだけが少し緑になっていました。
もっと濃い原液があればできるかもしれませんが、あまり部分的に燻すのは難しそうでした。
20ccの方の燻し液は濃そうだったのそちらならもう少しできたかもしれません。
磨いてみる
つぎに、磨いてみての仕上がりを考えます。
#2000の耐水ペーパーで磨いています。
意外に真っ黒のものも十分きれいに仕上がります。
逆に、薄く燻して磨かない、という仕上げは無理がありそうな印象でした。
そうなると、ある程度黒く燻して、磨く、というのが良さそうでした。
自分の中では、20倍希釈で25秒がよさそうだったので、それでいってみることにしました。
当たり前ですが、その後ピカールで磨いてしまうと、どんどんきれいになって、燻した意味がなくなります。
実際にスーベニアメダルで試してみた
失敗が怖いですが、試してみないとできないで、スーベニアメダルでの本番の燻しを挑戦します。
まずは20倍希釈で
10円玉テストの時より量が欲しかったので、19ccに対して1ccの量で作ることにしました。
少し、容器も大きいものを用意しました。
25秒と構えていましたが、実際には3分以上かかり、さらにやり直しも
10円玉の経験から、25秒で出そう、1分半だと真っ黒になってしまう、と構えてしまいましたが、いっこうに反応が進みません。
もしかして、銅ではないのではないか、10円玉と成分が違うのではないか、この燻し液では反応しないのではないか、などいろんなことが頭をかすめましたが、3分ほどして反応は進みました。なにか表面にコーティングなどがあるのでしょうか。
3分経つと周囲から黒くなりました。
1回4分半で上げてみます。
一度全体が黒くなった感じで、水洗いしましたが、結構ムラがありました。
均等に燻したいのでもう一度漬けなおしました。
ちょっと反応が弱かったのでもう一度漬けました
途中2回ほど1分水洗いが入っているので、結局6-7分着けていたと思いますが、時間よりも、見た目で良いということがわかりました。
水で洗う
思うような黒さになったら、水洗いしたら反応しなくなります。
やや、黒めに仕上がりましたが、これくらいの方が、耐水ペーパーをかけるのはちょうど良いです。
耐水ペーパーをかける
研磨剤入りの布でも試しましたが、ほとんど削れません。
ここは#2000の耐水ペーパーをかけました。
凸の部分が優先的に削れて行きます。
あまり削りすぎると、模様が消えそうな気がするので、慎重に削っていきましたが、まあ、#2000なら、まあまあゴシゴシかけても大丈夫でした。
すごく細かくかければ、ミッキーの体と着物を黒く残すこともできたかもしれませんが、そこまで精度よく削るのは難しかったです。
銅板仕上げ液を塗る
5つあった弓道をするミッキーのスーベニアメダルですが、今回の燻しVerと、ピカピカVerをひとつキーホルダーにする予定です。
なので、今回の燻しVerとピカピカVerに銅板仕上げ材を塗ります。
これで、劣化が防げるので、ピカピカVerも素手で触っても酸化しなくなります。
仕上げ剤はこちら
かなり粘性が強いので、皮膜で覆える印象です。
普通のスーベニアメダルもこれで保護すれば、素手で触っても酸化しなくなります。
完成
ということで、燻してアンティーク調に仕上げたスーベニアメダルともともとのきれいなメダルです。
今後、これをキーホルダーに仕上げたいと思います。
動画も作ってみました
ディズニーのスーベニアメダルをアンティーク調にしてみた
https://youtu.be/N3iXT2YwpZ4
https://youtu.be/N3iXT2YwpZ4
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