講習会も通常に戻りつつありますね
新型コロナの新規感染も落ち着いてきて、講習会も無事開かれるようになってきました。
先日、中央審査を受ける方を対象の講習会の企画運営を担当しました。
感染対策をした上で、例年1日でしていた講習会を、二部制にわけて人数が多くならないように工夫しての開催をしました。
1年前は中止でしたので、開催できるだけでも進歩です。
講習会の適正人数は何人か
今回も事前に講師の先生と打合せをしていましたが、講習会での適正な人数は何人か、という話になりました。
もちろん、会場や講師の先生の人数にもよるのですが、講師の先生がお二人の場合、20-30人くらいかなあと話していました。
実際に予定を組むと、どうしても講師の先生に射をみてもらうために、最初に5人立で審査の要領で引くことになります。
5人での審査の要領で引くと一立は約10分かかるので、30人だと、6立になり、これだけで1時間かかります。
自分の出番は10分で準備の前後10分を引いても、約40分は見取稽古ですが、まあこれくらいなら許容範囲でしょうか。
ただ、40人となって、8立だと、全体で80分、見取稽古が60分となるので、最初からなかなか待ちが長くなります。
50人だと、全員一手引くだけで100分、見取稽古がなんと80分…。その後の研修を考えても、40人以上だとなかなかつらくなります。
指導部単独で担当している高校生対象の講習会は、実は40人の講習会があるのですが、その場合、2射場にわけて、前方では審査の要領で引いて、射技指導する指導者が見続ける。後方で立から遠い立順の受講生を順繰りで失の処理とか体配を、別の指導者が教えて、60分見取稽古とはならないように工夫したりしています。一般の講習会で高段の先生に講師をしてもらっている場合は、なかなか審査の要領で引いている後ろで別の研修はできないですが…。
射礼にかかる時間は何分か
さて、錬士の審査の二次審査は持的射礼があります。また教士以上は一つ的射礼になります。
なので、講習会はこれらの練習をしますが、これらにどれくらいの時間がかかるか、というのを知らないと予定が組めません。
目安は
・5人持的射礼 取り懸けの間合い 20分
・5人持的射礼 物見返しの間合い 23-25分
・5人持的射礼 原則の間合い 30分
・3人持的射礼 取り懸けの間合い 15分
・3人一つ的射礼 20分
として計算しています。ちなみに、矢渡しは11分~13分かかります。
受講生が射礼の経験が浅いと、指導、やり直しが入るので、5分上乗せして計算したりします。
参加者を射礼に割り振って、立の数を決めて、時間を決めていきます。
これ以外の時間では、収まらないので、例えば、時間が押して、残り時間が15分になってしまうと、3人一つ的はできなくなります。そういう時は、矢を1本で引くとか工夫して、時間内に収まるようにします。
あと、射礼では、位取り(事前打ち合わせ)、をしないといけないのですが、一つ的をするような、わりと高段対象であれば、休憩時間にしておくようにしてもらって、錬士受審者であまり射礼の経験が少ない受講生が多いときは、位取りの時間をとって解説をしたりします。
講習会運営を担当した初期は、よくこの位取りの時間を考慮し忘れていたことがあって、受講生を困らせてしまうことがよくありました。
射技指導(射技研修)の時間は何分かかるか
講師の先生は、ほぼ初見の受講生なので、射技指導にはそれなりに時間がかかります。
講習会の運営をよくしているので、平均値を出したりしていましたが、正直講師の先生によってかなり差が出ます。
30分で10人(一手)見られる先生もいれば、35分で8人(一手)見られる先生もいます。
同じ先生でも、普段見たことのない受講生が多い場合は時間がかかります。
今回は一人の先生に対して、50分で10人対象で一手2回引けました。
何回も指導いただいているの先生なので、30分で10人(一手)を見ていただける計算で、2回目はさらに時間が短めになるので、50分で10人(一手2回)で丁度収まりました(射技指導が比較的早い先生としての設定です)。
私の運営に慣れていただいている講師の先生だと、あらかじめ時間をお伝えしておくと、その時間内に収まるように射技指導をしてくださいます。
ちなみに、私の射技指導を受ける心得については、過去記事を参照ください。
このとき、低段者(初段・弐段)には指導者がいるので、無理に連盟の講習会で射技指導はしない方針をとっていますが、中央審査むけの講習会では射技指導は外せないと考えています。
講習会も分散開催になっていくのかも
今回参加者20人で、3時間の講習会で、一手1回、射技指導一手2回、射礼で一手1回、計8本引けました。
射技指導と射礼研修は前後の射場に分かれて、2人の講師の先生で、並行で進めています。
午前、午後に分かれての分散開催で、計40人の講習会でした。
20人規模だと、これくらいの内容になりますね。できれば、仕上げの一手をしたいのですが、今の設定では時間内に収まりません。
これを受講生40人で、午前午後の6時間設定にしても、講師の先生の人数と会場の大きさが変わらなければ、実は矢数が同じになってしまうのです…。
コロナ禍で分散開催にして、集中して講習を受けられる、というのはメリットということがわかりました。
ただ、遠方から、普段なかなか教われない講師の先生をお呼びした時などは、講話を2回してもらうわけにはいかないので、やはり全員同時参加の方が良い場合もあります。
待ち時間が長くなるのではなく、見取り稽古の時間が長くなる、と考えると良いかもしれません。
内容の充実度を考えると、やはり適正な人数が良いのかなと思います。
20人で1日(6-7時間)講習会ができると、16-20本引くことになり、さらに充実した内容になりますね。
コロナ禍で、中央審査も、決められた時間に来て、引いて、後日結果を聞くという、密にならない分散型の開催になっています。
結果が当日わからないのが、ちょっと寂しいですね。
今後、講習会も、分散開催も取り入れて良いと思いました。
運営面でのサポートでしたが、今回の講習会が今後の受講生の良い結果につながってくれることを祈ります。
幸い今年は、受講者の中から多数中央審査合格者が出たので、開催した甲斐がありました。
講師の先生の指導のおかげと、受講生の頑張りがあったからと思います。
私は運営しただけで指導はしていませんので、たいして役に立っていないのですが、効率的に講師の先生の指導を受けられるようにサポートはできたかなと思います。
さて、また次の講習会の計画を立てないといけません。
参加者に満足してもらえるような講習会を開催したいです。
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