ウッドデッキがあるのですが(正確にはウッド風デッキですが…)、その下に、収納があれば、いいなあとずっと思っていました。ただ、ウッドデッキ下は雨が入るので濡れてはいけないものは収納できません。DIY用の使っていない木材とかを置いておきたいと思ったこともあるのですが、それにもしっかりとしたケースを作らないと、雨で劣化してしまいます。そこで、以前から考えていた、タイヤを収納できるようにしたいと思いました。ただ、台車がない状態で、タイヤを押し込んで、また引き出して、という作業は結構大変です。特に奥にあるタイヤは潜り込んで引っ張り出さないといけないので大変です。今回、その作業を滑車付きの台車を作って楽に取り出せる工夫をした、ウッドデッキ下のタイヤの収納をしてみたので、紹介です。
よく見かけるのはこういったタイヤラックですね。もともとうちではこういうのを使っていたのですが、車が2台あるのでタイヤが8本ある上、大きいタイヤはかなり重いので、上の段に持ち上げるのがかなり大変です。さらに、このラックを置く場合、家の北側のスペースに置くこととなり、東南側にある駐車場までの動線がかなりある上、自転車置き場を通る必要があり、自転車を毎回よけないといけない状況なので、かなり面倒です。動線の上でも、我が家ではウッドデッキ下にタイヤを収納できればかなり楽になります。
作成は2015年の4月、そして2017年の4月に追加作成しています。さらに2018年12月のタイヤ交換の写真を交えて紹介します。
サイズの測定
まず、ウッドデッキやタイヤのサイズを測ってみます。
必要な計測を終えると、以下のようになりました。
タイヤの大きさはこうなります。
以上測ってみると、8個のタイヤは十分入りそうですが、いくつか気になるところがあります。
縦の支柱間距離が60cmのため、大きいタイヤは、スペース間の移動ができず、前からしか入りません。また、小さいタイヤは2本重ねて収納したいのですが、台車が4.5cm以下でないと、入れることができません。それを踏まえて、どんな工夫でタイヤ収納をするか考えていきます。
材料の選定と試作
どんな工夫をしてタイヤをスムーズに収納するかを考えました。基本は木工派なので、木工で台車を作って奥に送り込みたいです。でも場所は屋外なので、屋外で使用できる前提でないといけません。例によってホームセンターに行って考えます。
考えれば当たり前ですが、屋外で使用できる木材は、ウッドデッキコーナーにあるんですね。しかもいろいろ種類があります。耐用年数的にはサザンイエローパインが良さそうです。でもずっとウッドデッキとタイヤの下にあるものだから、もう少し持つかもしれません。
結局、1×4のサーモウッドと、2×2の防腐SPFにしました。あまり深い考えはなく、それぞれのサイズがそれしかなかったからです。まずは試しの作成なので、まずは3フィート、90cmサイズを購入しました。
木材はそれぞれ45cmでカットしてもらいました。これは、木材の有効利用を考えての長さで、おそらくこれでタイヤも乗るだろうという計算です。また、タイヤはハンマーキャスターの420G-R、タイヤ径38mm取付高さ50mm、というサイズです。取付高さが50mmで19mmの板につけるので、全高は約70mmです。強度的にはこれくらいないと難しいかな、と思いました。あと、引っ張るためのアイストラップという金具と、固定用ネジを買っています。
値段にすると、これ1個で約2000円くらいします。木材が290円+445円で約700円、キャスターが160円×4で640円、アイストラップとネジ等で残りといった感じです。
実際に作ってみました。作るのはねじ止めだけなので簡単です。この時に完成写真を撮っていなかったので、最後の写真だけ、最近の写真です。45cm×45cmの屋外用台車の完成です。高さは約7cmです。大きいほうのタイヤもこれに乗ることが確認できたので、これで良さそうです。なので、後日材料をたくさん買って、量産します。
台車を作成します。
今度は、たくさん作るので長いものを買って切ってもらいます。サーモウッドは12F(360cm)、SPFは6F(180cm)を2本買って、あと、完成品が5個では具合悪いので、試作と同じサイズをもう1個買っています。
作成前の状態です。今回、シャッター棒を買っています。我が家にはシャッター棒を使うシャッターはないので、これ専用に買っています。2700円、ちょっとお高めですが、これがしっかりした棒でなければ、奥に押し込んだり、引き出すのに具合が悪そうなので、必要経費ですね。
完成です!5個追加しました。新しいのできれいですね。
試作品が入っていないので、5個です。表側と裏側を映しています。大きい方のタイヤとの大きさ比較です。これで、うまく押し込んだり引き出せたりできると良いのですが。
実際にウッドデッキの下に入れてみます。
ウッドデッキ下は、雨風にさらされるので、タイヤカバーをかけます。近くに1個ずつ包める良いものが売っておらず、ネットで購入しました。
実際に入れていきます。芝生のところは、タイヤが転がらず、少し持って運ぶ感じになりますが、コンクリの床面以降は、うまいこと押せています。ひっかけるアイストラップもちゃんと見えるように収納していきます。4個ともきれいに納まりました。
さて、残り2個の台車があるのですが、小さいタイヤを2つ重ねて収納します。ただ、これはあまりうまくありません。何故なら、この台車とタイヤを重ねた高さは、入口の高さ35.5cmを2cmほど超えているので、普通には入りません。なので、まず、タイヤのみをいれて、ウッドデッキの下で台車に載せます(中では高さは足りています)。これが、結構面倒なのですが、写真の位置に、台車なしで、タイヤを移動させるのもかなり面倒ですので台車があるのは便利です。ウッドデッキ下に先にタイヤを入れてから台車に乗せる、という事で一応解決?しました。
ただ、これは後に悲劇を生みます。ここにそういう経緯で収納したことを妻に言っていなかったのです。翌年、急に雪が降ったときに、自分が仕事で帰れないので、自分でのタイヤ交換をあきらめて、タイヤをイエローハットに持ち込んで、交換してもらうことを妻に頼みました。自分は仕事が忙しくて、電話ではこの説明する時間がなくて、妻が、このタイヤを取り出せず、かなり苦労してしまいました。これを取り出すには、「大きいタイヤを最低一つは出し、真ん中のエリアにタイヤを移動させ、台車からタイヤを下ろしてからタイヤを取り出す」、が正解になるのですが、「全然わからなかった」とすごく怒られました。やっぱり、あと2つ台車がいるなあと、反省した次第です。
あと2つ、台車を追加
この台車の出番は、タイヤ交換の毎年12月前半と、4月前半なのですが、2017年4月の時に気になっていたのこり2個を追加しました。
もう、レシートはいいよ、と言われそうですが一応。やっぱり1台あたり2000円弱します。
今回は娘たちに手伝ってもらいました。前半にキャスター取付の写真がなかったので、そのシーンです。キャスターが自由に回転するように、横の2×2の木材に干渉しない位置に取り付けています。インパクトドライバのネジの先の青いパーツは、ドリルとドライバのビットをすぐに交換できる便利な道具です。
これで、8個になりました。小さいタイヤも全部載せれます。タイヤカバーは4本分で、小さいほうは、3200円、大きいほうは6000円くらいします。台車1個2000円で、シャッター棒や後で紹介するベニヤ板なども考えると、最終的には全部で3万5千円くらいでしょうか。2台分のパイプのタイヤラックなら、5000円~15000円くらいで、購入できるので、割高と考えるかどうかですね。ただ、ウッドデッキ下を有効利用できるというのは大きいです。そして、タイヤ交換するガレージまでの動線が短いので、感覚的には多少高くても金額にできない価値がありますので、大満足です。家の北側のスペースもタイヤに取られずに済みます。
全部入れてみるとこんな感じです。小さいタイヤは写真の手前側のスペースに4つ置くことも可能です(たまたまこの時別のものが置いてました)。あと、この時点では小さいタイヤ用のカバーが4個ありません(昔の大きいタイヤ用に使っていたものが2個残ありそれをつかっています)。
なかなか経過が長いですが、ウッドデッキ下の有効活用としては、なかなか良いのではないでしょうか。
さらに移動しやすい工夫を
この台車のデメリット、というか、ウッドデッキ下収納を考える上で、ネックになるのが、ウッドデッキから出すと、大抵その先が芝生か土、という事です。横から出せれば良いのですが、大きい方のタイヤは大きすぎて、横の移動ができず、横のコンクリ部分が続いてる方からは出せず、前側にしか出せない、という制限があります。芝生や土だと台車のキャスターが小さいとうまく滑りません。かといって、大きいキャスターにしてしまうと、今回のようにタイヤは載せれないですし、スペースが減ってしまいます。そこで、こんな方法を考えました。
ウッドデッキから、ガレージまでの動線です。まあ、タイヤなので、出しさえすれば、後は転がせば良いのですが、その出すのが面倒です。
台車の前が芝生が伸びていて、余計に出しにくくなっています。
グラスバリカンで苅っていきます。
だいぶすっきりしました。
工事現場用のベニヤを買って来て、タイヤの直前に1枚、そして、半分に切ってもらったベニヤをその先に敷きます。このベニヤは、西側の畑用具用の屋外収納の裏に普段は仕舞っています。
この板があるとかなり楽に引き出せます。半分の板は最初いらないかと思っていたんですが、ここまでいっぺんに出しておけるのは楽です。
台車から降ろしてタイヤカバーを外していきます。作業がだいぶ楽です。
交換した夏タイヤを戻していきます。
以上で、ウッドデッキ下のタイヤ収納の紹介でした。もう1スペースあるので、タイヤだけでなく、何か他のものも収納できるような、カートみたいなものを将来考え中です。長文におつき合いありがとうございました。
↓その後、ウッドデッキ下の引き出し収納作りました!
ウッドデッキ下の有効活用、ウッドデッキ下収納をパネコートで作ってみた。便利な引き出し式!防水対策も施行、設計ミスも乗り越えて完成
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