娘に鉛筆立てを作ってほしいと言われました。
2012年に家を建てて、長女と次女の部屋はつながっていたのですが、大きくなったら部屋を仕切って二部屋にする、という計画にしていました。次女が中学生になったので、ついに間仕切り収納で部屋を仕切りました。そんな関係で今娘たちは部屋の模様替えにいそしんでいます。(間仕切り収納はまたそのうちアップします)
![このスペース用の鉛筆立て](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-1.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-92-300x113.jpg?resize=300%2C113&ssl=1)
娘に1枚目の机の空いているスペースに、2枚目のような鉛筆立てを、自作して欲しいと頼まれました。2枚目のペンスタンドは評判の良いペンスタンドのようです。でも部屋の雰囲気に合わないから木で作って、という依頼です。
40°の角度がミソ! “美しすぎるペン立て”「マルチスタンド」
さて、どうしたものか。
ダンボールで試作
![鉛筆立てをダンボールで試作](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-2.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![ダンボールでの試作](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-3.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![ダンボールでの試作2](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-5.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
娘の要望で、鉛筆をいれるところは、縦2列にして、それでは奥行きがあまるので、背部はシンプルな棚にして欲しいとのことでした。一応ダンボールの試作品で娘の了解を得ました。
木材の切り出し
![設計図:板の切り出し用](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-42_2.jpg?resize=300%2C199&ssl=1)
![鉛筆立て用木材への墨入れ](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-8.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
今回は9mm厚パイン材、90cm×30cmを2枚使います。2500円くらいです。
簡単な図面を書いてみて、墨出しをしました、というか鉛筆で線を引いただけですが。木目の方向がうまく出るように考えました。
![木材の切り出し、丸鋸直線カットの治具](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-9.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![丸鋸、直線用治具、裏側、クランプ付](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-10.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![木材切り出し](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-27.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
実際に切っていきます。1枚目と2枚目は、私のお気に入りの丸鋸直線切りのための治具です。裏から見ると、治具に直接クランプがつけてあるのがわかると思いますが、木材との固定が楽なんです。いつか、これ単独について紹介します。
棚板のボーズ面加工
このあたりから、こだわりが入ってきます。斜めのペンを入れる棚板の先端はボーズ面(半円)加工しようと思います。
![ボーズ面(半円)加工](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-23.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![トリマービット、ボーズ面用ではないけど](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-26.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
9mm厚の板をボーズ面加工するトリマーのビットが手元にないので(ホームセンターに行ったら4000円くらいしたので断念、ネットで買う日にちを待つ時間もないので)、写真のような形状のビットの端っこを使ってボーズ面加工します。サイズ的にはちょうど9mm厚の板を加工できました。棚板は全部で8枚。写真は試し時のものですが、実際には幅8.5cm、長さ12.5cmの板を8回×両面、トリマーをかけました。あんまりきれいにRが出なかったのもありますが、手作りなのでそこはご愛嬌。キレイにできた方を上の方の棚で使います。
一番下の段のR加工
さて、見本のマルチスタンドをよくみると、一番下は、クリップなどを入れて、取り出しやすいように手前側にカーブがかかって上がってきています。これを木材で再現したいです。さて、どうしましょう。
![トリマビット、半円](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-11.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
自分の手持ちのトリマーのビットで、R加工できます。ただ、これだと、ビットが小さくて、Rがきついので、なんかイメージ通りに行きません。
![座ぐりドリルで半円](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-12.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
そこで、思いついたのが、この加工!座ぐりドリル、フォスナービット、ボアビット 等よばれる、大きな穴をあけるドリルです。これの方がRが大きくてイメージに合います。
![座ぐりドリルで穴あけ](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-14.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
実際に木材を加工してみます。なかなかいい感じ
![R加工](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-17.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
穴をあけた周囲を丸鋸で強引に切っていきます。
![一番下のR状のパーツ](https://i0.wp.com/yumidiy.com/wp-content/uploads/2018/10/pentate-21.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
さらに小さく切っていって、R加工がされた木材を切り出せました。いがんでるけど、これもまあご愛嬌で。これをカッターナイフで形を整えて、ヤスリをかけて作っていきます。
仮組します。
![鉛筆立て仮組](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-29-e1540648037750-768x1024.jpg?resize=525%2C700&ssl=1)
とりあえず、底板、横板、中央の仕切り版を組んでみます。
![カクシ釘](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-30-1024x768.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
![隠し釘1](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-32-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![隠し釘2](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-34-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![隠し釘3](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-35-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
今回は、ネジ穴、ネジ止め、ダボで隠す、という技は封印して、隠し釘を使ってみます。以前使ったのが余っていたので流用です。ピンクのゴムのパーツの部分が簡単に折れるようにできています。釘を打ちこんで、最後に金づちでピンクの部分の上をはつれば、目立たなくなります。
棚の仮組
![仮組1](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-37-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![仮組2](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-38-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![仮組4](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-39-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![仮組5](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-40-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
棚の方も仮組していきます。1回イメージを湧かせるために板をおいてみます。その後、まずは両面テープで固定していきます。片方だけ組んで、一番下の状態にしました。この状態で、娘の部屋に持っていき、娘と位置を確認しました。本人は一番上はメガネ置きにしたいという希望があるので、それが入るかも確認。実際の出しやすさの角度なども確認しました。
棚の固定with隠し釘
![仮組7](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-44-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![隠し釘、中の棚](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-45-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![仮組8](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-47-225x300.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
鉛筆立ての方の棚を止めていきます。隠し釘が使えるのは互い違いの部分だけです。棚を打ってしまうと、その反対からは打てないので、そこはボンドだけの固定になります。最終側板からは釘が打てるので、それで強さを保ちます。
初ウレタンニス!
![ウレタンニス](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-51-1024x768.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
さて、木工は家ができて5,6年はしているのですが、なにせ忙しいので、ニスは今まで手を出していませんでした。今回は作品が小さいこともあり、初挑戦してみます。お店の見本だとチーク単独だと濃そうだったので、クリアと混ぜてみました。配合比を変えてみてどれくらいの濃さになるか試しましたが、あまり差は出なかったので、1:1で混ぜることにしました。
![中の棚、ウレタンニス](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-52-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![ウレタンニス、乾かす](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-54-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
パーツ的には3部品ですが、鉛筆立ての棚のパーツが細かいので、完成させてからニスを塗るのが大変なので、この状態で塗ります。さすがにはじめてなので、塗りむらが結構あります。ホームセンターで、ヤスリかけて、3回くらい塗るときれいになると見本が並んでいました。この辺今まで手をつけていないところでしたが、1回目塗った直後はかなりザラザラで、ヤスリをかけてきれいになって、さらに、2回目もヤスリかけて、3回目くらいになるとかなりすべすべの仕上がりになります。部品が小さくて結構乾くのも速いので、3パーツの、塗り、乾燥、ヤスリ、と結構テンポよくすすめらました。
ニス塗完成!
![ウレタンニス塗装](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-58-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![ウレタンニス塗装2](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-55-225x300.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
がんばって、ヤスリをかけて、だいたいが3回塗れました。底だけは2回でした。反省はやっぱりかなり薄めに塗って3回が良いですね。加減がわからず、普通と思っていても濃いめに塗ってしまっていて、だまになっているところが結構ありました。まあ初めてなのでこれくらいで我慢しましょう。ここまで約半日でがんばりました。
組み立てますwith隠し釘
![下段のR加工](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-64-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
ニスが乾いたので、最終組み立てです。まずは、頑張って作った一番下の段のパーツの確認。ニスとヤスリのおかげで肌触り結構いい感じで、うまく物が取り出せそうです。このパーツはボンド固定です。
![ボンド着け](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-69-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
棚パーツにボンドを塗ります。
![隠し釘で中の棚固定](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-70-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
まずは背面から、棚板パーツの縦板を固定します。調度3段あるので、それぞれ1か所ずつ3か所固定しました。
![隠し釘で側板固定](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-73-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
![隠し釘をはつったところ](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-74-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
棚板も、そとから隠し釘を打って固定していきます。2枚目は、隠し釘の頭をはつったところです。
![側板のない状態](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-76-300x225.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
棚板パーツの固定がおわりました。あとは反対側の側板をつければ完成です。
![下段のR加工のしあがり](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-67-1024x768.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
一番下の段のパーツもきれいにはまりました。
![側板の最終固定](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-78_2-300x243.jpg?resize=300%2C243&ssl=1)
反対側の側板を固定していきます。
いい感じです。
完成!!
![](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-80-768x1024.jpg?resize=525%2C700&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-82-768x1024.jpg?resize=525%2C700&ssl=1)
こんな感じで出来上がりました。
![鉛筆立て、実際の写真](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-91-1024x768.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
![鉛筆立て、ダンボールのときの](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/pentate-2-1024x768.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
早速、入れてみました。2枚目は試しで作ったダンボールの時の写真です。結構うまくいったのでないでしょうか。
![使用例、アピーチの筆箱](https://i0.wp.com/yumidiypet.xsrv.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC_6880-576x1024.jpg?resize=525%2C933&ssl=1)
配置は変わっていますが、かなりいい感じで使ってくれています。右上はメガネが入るようにしています。
以上、隠し釘を使った鉛筆立ての作成でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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